石巻文化センターとは
石巻文化センターの歴史
1986年(昭和61年)11月2日、石巻市出身の彫刻家高橋英吉の命日に開館した、石巻圏域の文化遺産、歴史資料、美術作品等の収蔵・保管・展示を目的に建設された文化施設です。
1975年(昭和50年)、石巻市図書館で高橋英吉の「遺作展」が開催されました。
また、当時、所在不明となっていた代表作「潮音」が発見されたことを契機として、1980年(昭和55年)に石巻市図書館で「海の三部作」の展示が開催されたことで、石巻市に高橋英吉作品の展示施設が必要との声が上がりました。
その結果、1982年(昭和57年)石巻市制50周年記念事業として、展示施設の建設が決定されたという経緯があります。
1983年(昭和58年)、「石巻市総合文化センター(仮称)建設推進委員会」を庁内に設置。
同年、「石巻市総合文化センター(仮称)建設計画策定専門委員会」を設置し、文化センターの機能及び運営に関する「市民意識調査」を実施し、文化センターの建設地を石巻市南浜町一丁目に決定します。
1984年(昭和59年)、総合文化センター開館準備室を設置、建設工事も始まります。
同年、「石巻市総合文化センター(仮称)博物館資料調査委員会」が設置されます。
1985年(昭和60年)、石巻文化センター条例を決議。
1986年(昭和61年)、本体工事が完了し、石巻文化センターの一部(ホール 他)が開館します。
同年、「石巻文化センター美術資料選定評価専門委員」を設置。
また、この年の11月に、常設展示工事が完了し、石巻文化センターが全館開館しました。
宮城県石巻市南浜町1-7-30に建設された石巻文化センター。
南に太平洋、東に旧北上川と豊かな自然に囲まれた場所でした。
しかし、2011年(平成23年)3月11日、東日本大震災が発生、石巻文化センターは津波の被害を受けます。
この津波で、避難途中だった職員が1名が行方不明となり、また、1階にあった収蔵庫が一部を除いて浸水被害を受けました。
⇒石巻市における文化財レスキュー
被害を受けた石巻文化センターは、2013年(平成25年)に解体されました。
石巻文化センターが長年にわたり担ってきた文化施設の役割は、2021年(令和3年)11月3日に開館した石巻市博物館に引き継がれています。
石巻文化センターのパンフレットを公開中!!(本ページの一番下にあります)
常設展示室
石巻文化センターには、高橋英吉作品展示室のほか、「大河と海上の道」をテーマとする石巻圏域の歴史や文化を伝える歴史展示室がありました。
石巻文化センター編『常設展示図録』8頁より
美術展示高橋英吉―人と作品―
「潮音」「黒潮閑日」「漁夫像」の「海の三部作」を展示。
その他にも、高橋英吉が制作した木彫の小品を多数展示していました。
歴史展示「大河と海上の道」
原始古代の漁労文化
石巻圏域の遺跡や貝塚で発掘された骨角器や土器など先史から古代にかけての展示。
北上川下流の板碑文化
板碑を中心に中世の石巻(牡鹿郡、桃生郡、深谷保)を展示
港町石巻の繁栄
400石積実物大のベザイ船(千石船とも)の復元模型がある近世の展示。
石巻の鋳銭場
近世の石巻に置かれた仙台藩の銭鋳造所、鋳銭場をテーマとした展示。
万石浦の塩づくり
石巻市の渡波や流留にあった塩田で行われていた塩づくりを紹介する展示。
田代浜の大網漁
牡鹿半島で行われていた大網漁より田代島での事例を紹介する展示。
石巻歴史クイズ・プレイシアター
常設展示室内にあった体験コーナーです。
どちらも石巻市博物館には無いコーナーです。
石巻歴史クイズQ&A
マイコンを使った歴史クイズのコーナー。
石巻地方の歴史や文化に関する問題が5問出題されます。
プレイシアター
おはじきなどの昔のオモチャで遊べるコーナー。
関連ファイル
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その他の問い合わせ先
石巻市博物館 石巻市開成1ー8(マルホンまきあーとテラス内)
Tel 0225-98-4831