津波避難計画を改訂しました

1．津波避難計画改訂の背景

本市では東日本大震災における被害を踏まえ、平成23年12月に「石巻市震災復興計画」（平成23年12月・石巻市）を作成し、二線堤防、防潮堤、河川堤防、高台への避難路、津波避難ビル・タワー、防災集団移転等のハード対策のほかソフト対策を施し、津波避難対策を推進してきました。

しかし、令和4年5月に宮城県より最大クラスの津波が悪条件下で発生した場合の津波浸水想定区域図が公表され、これまでの東日本大震災の浸水実績よりも広い範囲が浸水する想定となりましたことから、東日本大震災の浸水実績を基にした津波避難対策を見直し、県が公表した津波浸水想定区域に基づき津波避難計画の改訂を行いました。
計画の改訂に当たりましては、令和4年8月に策定されました宮城県津波対策ガイドラインを参考にし、津波避難検討部会での検討を踏まえ見直しを行いました。

2．計画の目的

津波による人的被害を軽減するためには、住民等一人ひとりの自助による主体的な避難行動（率先避難）、地域ぐるみの共助による避難が基本となります。そのため、津波避難対策は「主体的な避難行動の徹底」「避難行動を促す情報の確実な伝達」「より安全な避難場所の確保」「安全に避難するための計画の策定」及び「主体的な避難行動に直結する防災教育等の推進」を着実に進める必要があります。
本計画は、今後発生し得る可能性のある津波に対して、円滑な避難を行うために必要な事項を示し、市民等の生命、身体の安全を確保することを目的に作成しています。

3．主な改訂内容

（1）対象とする津波、津波避難の対象地域の見直しについて
（2）避難困難地域における避難の考え方
（3）自動車避難の在り方について
（4）津波避難行動の原則
（5）津波避難等における避難指示の発令対象エリア