北海道・三陸沖後発地震注意情報について
更新日:2025年3月17日
北海道・三陸沖後発地震注意情報とは
北海道・三陸沖後発地震注意情報は、内閣府が日本海溝沿い及び千島海溝沿いで「切迫性が高まっている」と評価している巨大地震について、想定する被害の減災を目的に、令和4年12月から運用を開始している情報をいい、三陸沖から北海道の沖合にある想定震源域とその周辺で、マグニチュード7以上の地震が発生した場合に、続いて発生しうる巨大地震への注意を呼び掛けるものです。後発地震注意情報が発信されるタイミングはいつですか?
想定震源域とその周辺で、マグニチュード7以上の地震が発生した後、概ね2時間後を目安に内閣府と気象庁が合同記者会見を開き、地震の解説や地震への備えの再確認などの呼びかけを発信し、大地震の発生可能性が平時よりも相対的に高まっていることへの注意を促します。先発地震の後には必ず後発地震が発生しますか?
- この情報は、想定震源域とその周辺で先発地震が発生した後に、後発地震の発生可能性が平時よりも相対的に高まっていることへの注意を促すものであり、情報が発信されたことにより必ず後発地震が発生するというものではありません。実際に後発地震が発生する確率は、世界の事例を踏まえても100回に1回程度と低いものです。
- 平成23年3月9日に発生したマグニチュード7.3の地震の約2日後には、東北地方太平洋沖地震が発生し、地震および津波により甚大な被害が発生するなど、この地域では古来より幾度となく大きな地震と津波が発生してきたことを忘れてはなりません。
- 先発地震の発生がなくても、巨大地震が突発的に発生する場合もありますので注意が必要です。
地震の揺れや津波の影響はどのように想定されていますか?
もしも、想定される震源域とその周辺で巨大地震が発生した場合は、北日本の広範囲で甚大な被害が想定されます。- 日本海溝沿いの巨大地震の想定では、石巻市の最大震度は6弱です。また、太平洋沿岸部の最大津波高は14mです。
- 千島海溝沿いの巨大地震の想定では、石巻市の最大震度は3以下です。また、太平洋沿岸部の最大津波高は11mです。
- 地震の規模及び発生場所によっては、地震の揺れや最大津波高も変化するほか、大津波警報の発表も予期しておく必要があります。
どのような対応が必要ですか?
- この情報は、事前避難を呼びかけるものではありません。また、社会経済活動を止めてまで対応を求めているものでもありません。
- 情報が発信された場合は、通常の生活の中で日頃から実践している防災対策を今一度点検し、約1週間程度は、平時よりもその後の巨大地震に注意し、地震への備えを徹底するとともに、直ぐに避難できる体制を整えておく必要があります。
どのような備えが必要ですか?
- いざという時に慌てることがないよう、普段からローリングストックを実践し災害用備蓄品を準備することや、非常持出品の準備も行う必要があります。
- 家具等が転倒し避難経路を塞いだり、けがで避難ができないことがないよう固定処置を行ったり、災害時に家族間で安否確認ができない場合を想定し対応を決めておくなどのルール作りも必要です。
- いざという時に何を持って何処へどのように避難するか、避難までの経路や避難完了までに必要な時間も把握することが必要です。その上で、頭の中でシミュレーションを行い、実際に避難訓練で確認することが大切です。
詳しくは、内閣府防災情報のページ または 仙台管区気象台(北海道・三陸沖後発地震注意情報とは?)をご確認ください。
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