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疑似高齢者体験(介護支援施設との交流会に向けて)

更新日:2024年06月03日
早いもので6月がスタートしました。
月始めということで、お話朝会がありました。
本日の朝会では、「疑似高齢者体験」をしました。
この体験学習を実施することになったのは、6月11日火曜日に石巻市内にある
「小規模多機能型居宅介護支援施設 ぴかぴか」さんから、「寄磯小学校の子供たちと
交流をしたい。」「寄磯ソーランを披露していただけないか。」とのお話があり、
お声掛けくださったことがきっかけの一つです。
また、交流会をするのであれば、「みんな(お年寄りの方も、寄磯小学校の
子供たちや教職員も、そして、施設の職員の皆さんも)が楽しめる交流会したい。」
さらには、子供たちが「思いやりの心」をもって交流する、その気持ちを持つために、
「疑似高齢者体験」が必要だと考えたことも理由の一つでした。
この思いを御理解くださった、石巻市の社会福祉協議会の2名の先生にお越しいただき、
朝会が始まりました。
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はじめに、校長から子供たちに、交流会に向けての話をしました。
また、「疑似高齢者体験」の目的についても伝えました。
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お二人の先生を紹介し、疑似高齢者体験の学習についてお話をいただきました。

いよいよ、体験学習のスタートです。
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片腕に重りを取り付けて、高い場所にある本を取る体験をしました。
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次は、重りを身に付けたまま、肘や膝に装具を取り付け、図書室内を歩きました。
徐々に、歩きにくさや動きにくさを感じてきた子供たちです。
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いつものように座って読書をしてみる体験をしてみました。
肘や膝が思うように曲がらず、正座することができませんでした。
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さらに、視野が狭くなるゴーグルをつけて、読書してみました。
読みづらさに気付いたようです。
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お年寄りの方の中には、腰が曲がってくる方もいます。
その体験ができる装具をつけて、図書室内や階段を歩いてみる体験をしました。
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子供たちと同じように、担任の先生も装具をつけて体験してみました。
以前にも経験したことがあるようですが、改めて、普段の生活の大変さや
体への負担が大きいこと等を身をもって子供たちに教えていました。
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最後に、体験学習を通して、気付いたことや感想を発表し合いました。
4年生は、「お年寄りの方が階段を登ったり降りたりする辛さが分かりました。」
と発表しました。
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1年生は「見えなくなったり、いつものように歩けなくなったりして、大変な思いを
しました。」と感想を発表しました。

11日の交流会では、今回の学習で気付いたことを意識したり、交流するお年寄りの方の
気持ちを考えたりしながら、「目を見て話をする」「大きい声で話をする」ことを
大切にし、「みんなが楽しめる交流会」にしてきたいと思います。

雨の降りしきる中、子供たちのために、遠路お越しくださった社会福祉協議会の2名の
先生に厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。
今日の学びが、今後の子供たちの心の成長と有意義な活動につながることを願って…。