農業者年金への加入

　農業者年金は「農業者にもサラリーマン並みの年金を!」という農家の方々からの強い要望により、昭和46年から制度が発足して以来、農業者の老後の福祉の向上や生活安定に大きく貢献するとともに、経営移譲の促進による農業経営の若返りや規模拡大等、農業の重要な役割を果たしております。

安定した年金の財政運営

　将来の年金受給に必要な原資をあらかじめ自分で積み立てていく方式で、運用実績により受給額が決まる確定拠出型年金であるため、安定した年金の財政運営ができます。運用利回りの状況などに応じて保険料が引き上げられることはありません。

加入できる方

　農業に従事する方は広く加入できます。脱退も自由です。
　国民年金の第1号被保険者で年間60日以上農業に従事する60歳未満の方は誰でも加入できます。農地を持っていない農業者や家族従事者も加入できます。
　脱退も自由で、脱退してもそれまでに支払った保険料に対応した年金を受け取ることができます。

保険料について

　保険料は自由に設定できます。
　毎月の保険料は 20,000円 を基本とし、最高 67,000円 まで 1,000円 単位で選択できます。それぞれの経済的な状況や老後設計などに応じて保険料を自由に設定でき、かつ、いつでも見直すことができます。

保険料は全額所得控除

　保険料は全額（年額最高 804,000円）社会保険料控除（所得控除）の対象になります。民間の個人年金の場合は年額最高 40,000円（平成24年1月1日より前の既契約については年額最高50,000円）
　受給する年金は公的年金等控除の対象となります。

80歳までの保証が付いた終身年金

　年金は終身受給できますが、仮に、加入者や受給者が80歳になる前に亡くなった場合は、死亡した月の翌月から80歳までに受け取るはずの農業者老齢年金を予定利率で割り戻した額を死亡一時金として遺族が受け取れます。

1. 受給者が死亡した場合には、死亡時点から80歳までに受け取る予定であった年金総額の死亡時点での現在価値相当額となります。
2. 加入者が死亡した場合は、死亡時点から農業者老齢年金が支払われると仮定した場合に、死亡時点から80歳までに受け取る予定となる年金総額の死亡時点での現在価値相当額となります。

　これにより、加入期間がごく短い場合を除いて、「1.」「2.」とも支払った保険料総額と運用益の一部が支払われることになります。