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第14回にっこり写真コンクール選考結果

更新日:2023年3月22日

令和4年11月1日から12月23日まで募集しました石巻市北上町の写真について、多数のご応募ありがとうございました。

選考の結果、カメラプリント部門は、88点の応募の中から最優秀賞(石巻市長賞)1点、優秀賞1点、特別賞1点、太平洋写真学校賞5点、OM SYSTEM賞1点、入選3点、佳作5点、計17作品の入賞が決まりました。
インスタグラム部門は、61点の応募の中からグランプリ1点、準グランプリ1点、入選2点、計4作品の入賞が決まりました。

入賞作品と選考委員講評を以下のとおり紹介いたします。

なお、入賞作品は北上総合支所(石巻市北上町十三浜字小田93-4)等に展示しますので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

カメラプリント部門

最優秀賞(石巻市長賞)

最優秀賞 『サーファー』 相沢 開
北上川の河口付近は知る人ぞ知るサーフポイント。「いい波が来る」と評判でしたが、震災により地形が変わり、サーファーの姿も見られなくなりました。あれから12年、最近はひょうたん型の八景島をバックにSUPサーフィンを楽しむ光景が見られるまでに復興。作者は朝焼けとサーファーのシルエットを組み合わせ、北上町の魅力を感じる作品に仕上げました。

優秀賞

優秀賞「帰ろうよ∼」 『帰ろうよ~』  佐々木 かよ
黄金色に染まるヨシ原の上を飛翔するマガモの群れを完璧な構図でシャッタータイミング良く激写した傑作です。「こう撮りたい」とイメージしていても条件が揃わない限り撮れない作品を見事収めたのは作者の技量の高さがあってこそ。“日頃のおこない”もあるのかもしれません。何度見ても飽きない光景はプロ写真家も脱帽の完成度です。

特別賞

特別賞「希望の朝」 『希望の朝』  板橋 毅
石巻市北上観光物産交流センターが小さく見えるほどの大きな虹をスケール感よろしくとらえています。朝日に染まる地表の秋色も美しいですね。プリント越しでも胸がときめくくらいですから、目の当たりにしていた作者の興奮はよほどだったでしょう。太平洋(東側)に面した北上町は雨上がりを狙うと虹が見られるチャンスは多いかもしれません。

太平洋写真学校賞 5点

太平洋写真賞1 『いざ!ご覧あれ』 進藤 弘融
抜群の撮影アングル、構図、シャッタータイミングでとらえた女川法印神楽。写真学校参加者のために釣石神社で特別演舞してくれたチャンスを活用した作品ですが、タイトルから作者のイメージ通りに迫力溢れるよう撮影できたと伝わってきます。両手を広げる舞手と胴取り(太鼓、笛)のタイミングは意識しないと撮れません。熟練作者の凄みを感じました。
太平洋写真賞2 『郷愁』 下村 良雄
黄金色に輝くヨシ原と夕陽と北上川のバランス配置が絶妙です。北上川沿いの土手から俯瞰気味に撮影したことが功を奏し、広がりと奥行き描写につながったのでしょう。この日は夕方まで曇り空が広がっていましたが、撮影地に移動したタイミングと雲間から夕陽が顔を出し、焼ける時間帯が重なり、息を呑む美しい光景が広がりました。
太平洋写真賞3 『演舞の相談』 伊藤 公博
写真学校参加者のための、しかもこの日2度目の特別演舞だったこともあり、ちょっと違うことをしようと気を利かしてくれた時の一コマ。作者は演者の一挙手一投足に注目し、レンズを向けていたのでしょう。特別演舞とはいえ、面を取って打ち合わせる様子は本番ではなかなか見られない光景。彼らの真剣な表情からは演舞にかける思いが伝わってきます。
太平洋写真賞4 『神楽に舞う』 大友 悦男
今まさに決めポーズをしようと足を踏み込む直前を狙ったシャッタータイミング。演者に力強さがみなぎり、迫力が感じられます。激しい舞が連続する神楽の撮影はいつどの角度どのタイミングで狙うかで印象が変わります。主題を中央に配することでどっしりとした重量感を描き、釣石や囃子方の入れ方で広がりを描いたのも見事でした。
太平洋写真賞5 『夕景のヨシ原』 伊藤 千代子
不思議な色合いとなった夕焼け空を活かそうとヨシとススキに近づき、シルエット描写するアプローチが見事に決まりました。長距離に渡って広がる北上川河口のヨシ原は写真的にもスケール感を狙いたくなりますが、そればかりだと毎回同じアプローチになりがち。この日の魅力を素早く判断し、機転を効かしたことで他の人にはない作品が生まれました。

OM SYSTEM賞

OM SYSTEM賞「息子と愛犬」 『息子と愛犬』 池田 璃乃
ゆるやかに時間が流れるほのぼのとした光景。見ているだけで心が洗われます。何気ない日常スナップですが、被写体との距離感、光のとらえかたが抜群に上手く、わざわざ路傍の低い位置から手前の草を前ボケ利用して狙う辺りは写真の心得があるのかもしれません。魅力的な舞台、役者、光、撮影者、すべてが揃っているだけに「続編」に期待したいです。

入選 3点

入選1 『行くぞ!』 渡邊 興次
北上川沿いを走る、ツール・ド・東北2022。選手と触れ合える距離から撮影した作品は臨場感にあふれ「次回はぜひ生で見たい」と思わせてくれる一枚に仕上がっています。
入選2 『負けられない戦い』 横山 恵美
野球経験があるのか、左足の上げ方が見事で「絶対打つ」という気迫が伝わってきます。海までホームランをかっ飛ばしたら気持ち良いでしょうね。白浜草野球、参加したいです。
入選3 『神割崎に横たわる天の川』 石井 隆
星々の配置も見事な絶景に息を呑みます。これだけ条件が揃っているのは知識、周到な準備、撮影技術の高さがあってこそ。暗部の岩の階調も意識した仕上げ、プリントも評価できます。

佳作 5点

佳作1 『薄霧』 阿部 健司
海霧が発生した早朝の北上川河口。霧の手前にある煌めくさざなみと釣り人のシルエットが画面内にメリハリを与え、ぼんやりと浮かんだ太陽との対比で幻想的な光景を描いています。
佳作2 『早春、漁港の風景』 池田 富士夫
十三浜のワカメは天下一品。季節限定でしか味わえない「しゃぶしゃぶ」を想像したら食欲が掻き立てられます。それを楽しめるのもここに写る生産者のおかげ。感謝を込めた写真ですね。
佳作3 『凍てつく峠の宿』 佐藤 完寿
追分温泉の噴水に毎年どれほどの氷がつくかを楽しみにしている人は多いです。作者は運良く雪の降るタイミングに宿泊、季節感あふれる美しい光景を写真に収めることに成功しました。
佳作4 『夏休み』 川口 洋
声かけに満面の笑みで応えてくれる子供達の表情が良いですね。涼しげな服装、氷の暖簾、ウニや冷やし中華などの写真も夏を感じさせてくれます。何気ないシーンも北上の魅力ですね。
佳作5 『対峙』 横田 弘
釣石神社境内に櫓を組んだ本格的な「本吉法印神楽」。高低差を活かした立体的な演舞は演者にとっては最高の魅せ場であり、観客も大喝采する場面。釣石の描写も見事です。

インスタグラム部門

グランプリ

18_第14回_グランプリ 投稿者 blue_mountain13
朝焼けの八景島上に昇る朝日をグラデーション豊かな描写で優しく表現しています。太陽の反射の中に船を配置したポイントは大きく、画面に動的効果を生んで絶妙なバランスを保つ秀作です。

準グランプリ

19_第14回_準グランプリ 投稿者 medaka5959
北上の象徴的風景である冬枯れのヨシ原の池塘をバランスよく配して、シルエットの山、雲の流れに太陽のハイライトと舞台装置が整った画面に、下部の斜線が強烈な動きを表現した傑作です。


入選 2点

20_第14回_入選 投稿者 sotn.orin
大室にある港の静かなひと時の情景を見事に捉えています。静かな海面に人物の動きとバランスを軸に、ポイントの船と島並に続く外への広がりにより画面に奥行きが出ています。難しい暗めの手前と明るい上部の光のバランスも絶妙です。
21_第14回_入選 投稿者 meixiao.yuanteng
砂浜から続く波打ち際の二人のポーズ、サーフィンの人に、島影と広い空の広がりの解放感が印象的に描写されています。サーフィンの人が左の子供の頭上に近く圧迫感があるため、もう少し間があるとさらに良くなるでしょう。

その他の問い合わせ先

にっこり写真セミナー実行委員会 事務局
石巻市北上総合支所 地域振興課 0225-67-2114