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八大龍王

更新日:2020年12月9日

八大龍王(水神塔)

 龍は請雨法の本尊とされ、雨をつかさどる神として、さらには水神、海神として祀られるようになりました。

 この塔は、現在の位置より30から40m南側にあり、道路を改修する際に移されました。以前は山なりに細い坂道になっていて高くなっており、江合川と(旧)北上川が合流するさまがよく見えたと思われます。
 そのあたりは神取山の岩盤が突き出て川幅を狭め、増水時には両河川の奔流を呑み切れず、逆流して上流地域に害を及ぼすことがしばしばありました。そこで天保3年に北上川の流路を直し、船の運航を便ならしめる工事を行いました。(その際、林昌院も河床となるため、現在の高台に移転しました)

 その工事の完了後11年を経て、この塔は建立されました。おそらく、工事を完了した時点で水神であり雨を司る本尊である八大龍王を祀って、工事が無事完了したことへの感謝と今後の河川の安全や水難防止など、もろもろの水への祈願をこめてこの地点に造立されたものと思われます。したがってこの八大龍王は、請雨ではなく、止雨のための願いが主であったと解釈されます。
 

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八大龍王の碑
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以前は30mほど奥にあったそうです