沼津貝塚
更新日:2017年2月6日
沼津貝塚は,学校の東側にあり県道号線が金山へ登る際に,道路脇に小高く丘として見えます。今から5000年ぐらい前から2000年ぐらいまでの住んでいた人のゴミ捨て場で,その当時の食べたものの骨の化石や骨や石で作った道具,土を焼いて作った器(土器)などが多数見つかっています。国の特別史跡に指定されていて今は勝手に取ったり掘ったりすることはできません。
沼津貝塚は,日本の縄文文化研究の上で,大きな役割を果たしてきた有名な史跡ですが,縄文時代だけの史跡ではありません。紀元前後(西暦0年頃)になると,海がどんどん埋まっていき,石巻周辺でも低湿地が広がっていきました。沼津貝塚からは,石包丁も採集されています。石包丁は,弥生時代に見られる稲刈りに使われた石器です。弥生時代の遺物は,今のところ断片的にしか発見されておらず,大きな集落はできていなかったと考えられていますが,石巻市周辺は,豊かな自然の資源に恵まれ,狩りや漁を中心とした縄文時代からの伝統的な生活が続けられ,他地域との交易によってコメ,アワ,ヒエなどの穀物や大陸の進んだ生活文化を容易に手にしていたと考えられるそうです。