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さげみずらの男

盛装した男の人のはにわです。太刀(たち)を持ち、手首には籠手(こて)というプロテクターをつけています。

頭には帽(ぼう)をつけ、髪は「さげみずら」というという髪型に結っています。古代の男の人はこのように髪を長く伸ばし、左右に分けて結ぶのが一般的でした。
また、首には頸玉(くびたま)を、耳には耳輪(みみわ)を飾っています。

はにわを見ると、当時の人がなにを身につけていたのかを知ることができます。古代の男子の盛装は、衣(きぬ)にズボンのような太い褌(はかま)をつけるというスタイルでした。
褌は膝のところで脚結(あゆい)の紐で結び、そこに鈴や玉飾りをつけることもあったようです。

盛装した男子は くつをはいていましたが、農民は藁草履(わらぞうり)をはいていたか、はだしだったと思われます。


はにわの一言


この埴輪の足元を見ると、くつをはいていることがわかります。このくつは皮でできていました。
しかし当時、人々が一般的にくつをはいていたわけではなく、農民はわらでできたぞうりをはいていたか、はだしだったと考えられています。
  • さげみずらの男の画像

    さげみずらの男