更新日:2025年9月10日
石巻市では、令和4年度から、教育部局と福祉部局、子ども・子育て関係団体が一堂に会する懇談会を開催し、情報交換等を行うことで連携の強化を図ってまいりました。
これまでの懇談会でお伺いしました、こども・子育て関係者を通じた多様なこども等の声や支援者の御意見等も踏まえて、「石巻市こども計画」を策定いたしました。
また、当懇談会は、こども計画において「こどもまんなか推進事業(こどもの居場所づくり懇談会)」と位置づけ、事業を拡充し、こどもまんなか社会を実現するために、こども等の声や意見を聴きながら、様々な主体が連携し、地域全体でこどもを育み、子育て家庭を見守り、支えあう体制づくりを推進してまいります。
令和7年度 石巻市こどもの居場所づくり懇談会
【懇談会の概要】報告書- 開催日時 令和7年8月27日(水曜日) 午前10時から正午まで
- 開催場所 石巻市ささえあいセンター 3階 ささえあいホール
- 参加者数:計73名(講師・事務局等含む)メディア:1社(河北新報)
- 全体テーマ 【地域全体でこどもの育ちを見守り、支えるプロジェクト】
- 実施内容
- 市長あいさつ
- 石巻市からの報告
石巻市こども計画 第3期石巻市こども・若者未来プランの完成について
石巻市こどもまんなか推進事業について - 事例紹介[話題提供]
発表者:特定非営利活動法人 ベビースマイル石巻 代表理事 荒木 裕美様
内容:「こどもの声とともに地域全体をこどもの居場所へ」こどもの居場所部会委員を通じて - ワークショップ
テーマ1:地域にあるこどもの居場所を情報交換
テーマ2:こどもと居場所のつながりを見える化しよう
テーマ3:居場所同士がつながるために必要なことを考えよう
各グループの話し合いの内容
グループワークのポイントについては、次のとおり。
- 地域の力をつける 地域学校の連携
- ウェブ活用、バスマップの活用
- 開催地域の片寄り 地域の力 学校で子ども食堂を開催
- 集めた情報を可視化、保護者理解、コーディネータに予算をつける
- こども新聞 ICT活用 各団体の横のつながり
- こどもまんなかアプリ タブレットで見れる、石巻の情報アプリ
- 学校行事の中(総合学習など)で親子見学・体験 こども専用の住民バス
- 保護者へのアプローチ 日常できづいた どうつなげられるか
- SNS 子どもたち自身が情報発信 バス子ども料金 官民協働
- コミュニティバス エネルギーのない子人とのつながりが大事
- 予算、官民協働で使い方をネットワークで考えていくことが必要では
- 自転車 情報・・・大人側の意識を変えないといけない そのような機会が必要
特定非営利活動法人ベビースマイル石巻 代表理事 荒木 裕美氏による話題提供
懇談会の様子(全体)
グループワークの様子
令和6年度 石巻市子どもの居場所づくり懇談会
開催日時:令和6年7月19日(金曜日)午前10時から
会場:石巻市ささえあいセンター3階 ささえあいホール
【懇談会の概要】
全体テーマ:子どもを地域・社会で見守り、支えるためにつながろう
・事例紹介1:特定非営利活動法人 TEDIC 支援員 千葉茉亜莉 氏
・事例紹介2:特定非営利活動法人 やっぺす 共同代表理事 高橋洋祐 氏
・ワークショップ
参加者のコメント
(テーマ1:各地域や居場所で過ごす子どもたちのニーズや抱えている困りごと)
・18歳を超えたときに支援や居場所が途切れてしまう。
・大人側の聴く姿勢がまだ整っていない。大人が子どもの権利の視点で接しないと、子どもは意見を伝えづらい。
・困っている子どもだけではなく、そうではない子どもも一緒にいられる居場所になると行きやすい。
・子どもの居場所へのアクセスが課題。居場所までアクセスできる子どもとそうでない子どもがいる。
(テーマ2:つながることでできること・やってみたいこと)
・地域でも何かしたいと思っている人はいるので、地域ごとにこのような懇談会がもてるとよい。
・子どもや若者もこの懇談会に参加して、多様な主体と対話できる機会が必要ではないか?
・市の計画に、子どもの目線や声を取り入れる動きを増やしたい。
・子どもたちはどんな大人か試しながらコミュニケーションしてくる。心をほぐせる大人の存在が大切。
子どもにヒットするのはさまざま。若い世代も子どもと接する機会があると良い。
(特非)TEDIC 千葉茉亜莉氏による講演 (特非)やっぺす 高橋洋祐氏による講演
令和5年度 石巻市子どもの居場所づくり懇談会
開催日時:令和6年3月21日(木曜日)午後2時から
会場:石巻市ささえあいセンター3階 ささえあいホール
【懇談会の概要】
全体テーマ:子どもがありのままでいられる居場所づくり
- 「基調講演」子どもの声が聞こえる遊び場・居場所づくり
講師:一般社団法人プレーワーカーズ 事務局長 廣川和紀氏 - 「事業報告」子どもまちづくりクラブの活動報告
発表者:子どもまちづくりクラブメンバー、石巻市子どもセンター「らいつ」スタッフ - 「ワークショップ」
それぞれの団体の活動や業務を通じて関わる石巻市の子どもたちの様子や、居場所を増やすために民間団体と市が取組めることについて、意見やアイデアを出し合いました。
参加者:子ども・子育て関係団体、石巻市子ども・子育て会議委員、石巻市社会福祉協議会職員、石巻市職員
協力:いしのまき市民公益活動連絡会議(いしのまき会議)
(テーブルファシリテーターとして、いしのまき会議構成団体の皆様にご協力をいただきました。)
参加者のコメント
- 石巻市は「子どもの権利条例」があるけど意外と知られていない!もっと地域に伝えよう!
- これからは子どもの視点で、子ども中心に考えるまちづくりを。
- 子どもの問題は突き詰めれば「子どもがつくった問題」ではなく、そういう環境を作った「大人の問題」なのかも。
- 子ども・若者が震災の経験を話せる場が欲しい。
- もっと早く「らいつ」(石巻市子どもセンター)に出会いたかった。
- 若者世代も「らいつ」みたいな居場所が欲しい。
- 教育と福祉が分断されている印象。どっちも関係するんだけどなぁ・・・
- 新しい居場所も大事だが、今ある居場所を途切れさせないという意識も大事。
- こども食堂に貧困のイメージを持つ人も多く「行きにくい」という声がある。
⇒居場所のネーミングの工夫や来たくなるような仕掛けづくりが大切! - 居場所づくりは地域の人も含めた大人の出番。子どもにも役割を持ってもらうといいかも。
- スポーツや遊び、好きなことなどでエネルギーを発散する居場所が必要。
⇒身近な場所でスポーツ大会を開催したらどう?遊ぶ大人を増やす! - 下校時間が一番楽しい。(子どもだけで自由な時間だから。)
- 子どものSOSを地域と行政が一緒に解決を目指す。
- 石巻で育った子どもが石巻に残りたくなるような仕組みを考えよう!
- もっと地域の子どもに声がけしたいが、なかなか声をかけられない。(不審者と思われてしまう。)
- 大学生でも行けるような「あまり子どもっぽくない居場所」がほしい。
- どんな人でもありのまま受け入れてくれる居場所があるといい。
- らいつのような世代関係なく集まれる場所、飲食しながら集まれる場所が欲しい。
- 自由に友達と遊びたい。体を動かしたい。
(一社)プレーワーカーズ 廣川和紀氏による講演
子どもたちの発表の様子