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12月6日(水曜日) 朝会講話

更新日:2018年4月2日

11月の朝会では、誰かの役に立つ仕事のできる大人になってほしいという話をしました。

今日は、12月になったので、師走の話をします。「しわす」は12月の別名です。いろいろな説がありますが、一般的には「師走」と書きます。「師」(=お坊さん)が走り回るほど忙しい、という意味です。

なぜ、お坊さんが忙しいかというと、昔は、正月にも先祖供養をしたからです。

12月は、お坊さんだけではなく、みなさんや家族にとっても、今年のまとめをする忙しい時期でもあります。そして、12月には新しい年を迎えるためや厳しい寒さを乗り切るために続けてきた慣わし(風習)があります。

12月13日は「正月事始」。「すすはらい」「松迎え」ともいいます。「すすはらい」とは、いろりから出たすすで真っ黒になった天井を掃除することです。今では「大掃除」といいます。「松迎え」とは、玄関に飾る門松やお雑煮を炊くための薪など、お正月に必要な木を山へ取りに行くことです。

12月22日は、「冬至」。1年で一番夜の長い日です。「一番、死に近い日」とも言われました。厄除けのため、体を温めるゆず湯に入ったり、夏場の野菜で栄養がたくさんあるかぼちゃを冬まで大切にとっておいて、「冬至かぼちゃ」というあずきがゆを食べたりします。

今ではなくなった風習もあれば、今でも残っている風習もあります。でも、変わらないのは、昔の人も、今の人も、寒さを乗り越えて、新しい年を迎えるのが大きな喜びだ、ということです。

みなさんも、健康に気を付けて、今年のまとめをしっかりやって、新しい年を気持ちよく迎える準備をしましょう。