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7月5日(水曜日) 朝会講話(開校記念日)

更新日:2019年6月14日

7月9日は、渡波小学校の開校記念日です。「開校記念日」というのは、学校ができた記念の日のことです。皆さんの誕生日にあたる「創立記念日」は、明治6年4月21日で、渡波小学校は、今から144年前に「根岸学校」として、渡波2丁目の宮殿寺のお堂を教室としてスタートしました。今年で144歳になりました。石巻地区では、大変歴史と伝統のある学校です。

今日は、誕生日ではなく、記念日の話をします。

なぜ、7月9日が「開校記念日」となったのでしょうか?

答えは、今から60年前の7月9日にあります。その日は、渡波小学校が待ちに待った校歌が発表された日です。

それまで渡波小学校には校歌がありませんでした。そこで、PTAのお父さんやお母さん方が中心になって、校歌を作ろうということになりました。

校歌の詩を募集したところ、豊原政夫さんが考えた詩が選ばれました。豊原さんの作った詩を千葉徳二先生が少し直して、曲は、海鉾義美先生がつくりました。

そして、新しい体育館ができたお祝いと一緒に、7月9日に、今、みなさんが歌っている校歌をたくさんの人の前で発表しました。

こういう理由で、7月9日が「開校記念日」になりました。

実は、最近とてもうれしい新聞記事を見ました。それは、渡波小学校の校歌を作曲した海鉾義美先生のことが、来年の4年生が使う道徳の教科書に使われることになった、という記事です。海鉾先生は、日本が大きな戦争に負けて、食べるものや着るものも十分ではなかった時代に活躍した先生です。そして、歌の力でみんなを元気にしたいと願って、500以上の曲を作った先生です。

教科書に出てくるようなすばらしい先生に作曲していただいた校歌を歌うことができるのはたいへんうれしいことです。渡波小学校の校歌をこれからも大切に歌い継いでいきましょう。

そして、この渡波小学校で、勉強できることを幸せと思い、自信と誇りをもってほしいと校長先生は、強く思っています。

特に、6年生の皆さんにお願いします。6年生の姿は、渡波小学校全体の姿でもあります。渡波小学校がよくなるのも悪くなるのも6年生次第です。下級生の良き手本として、はずかしくない、素晴らしい姿を今年1年たくさん見せてほしいと願っています。どうぞよろしくお願いします。

今日は、渡波小学校を大切に思ってくださっているたくさんの方々への感謝の気持ちをこめて、そして、校歌が発表されたときのうれしさを思いながら校歌を歌ってほしいと思います。