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第13回にっこり写真コンクール選考結果

更新日:2022年3月10日

令和3年11月1日から12月27日まで募集しました石巻市北上町の写真について、多数のご応募ありがとうございました。

選考の結果、カメラプリント部門は、85点の応募の中から最優秀賞(石巻市長賞)1点、選考委員(竹内 正、井村 淳、清水 哲朗)賞 各1点、特別賞1点、太平洋写真学校賞5点、入選3点、佳作5点、計18作品の入賞が決まりました。
インスタグラム部門は、318点の応募の中からグランプリ1点、準グランプリ2点、計3作品の入賞が決まりました。

入賞作品と選考委員講評を以下のとおり紹介いたします。

なお、入賞作品は北上総合支所(石巻市北上町十三浜字小田93番地4)等に展示しますので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。

カメラプリント部門

最優秀賞(石巻市長賞)

最優秀賞(石巻市長賞)「あっ、だいが来た!」 『あっ、だいが来た!』 横山 恵美

広角レンズで低いアングルからねらうことで、画面から車が飛び出してきそうなインパクトがあります。
また、背景をシンプルにする絶妙な構図です。
コメントに「宿の招きのらねこ」とありますが、ボンネットの上の2匹の野良ネコがお客さんを迎えているのですね。
作品タイトルの「あっ、だいが来た!」という様なネコの表情は動きある良い瞬間です。
後ろの方を見ていくと旧車が並んでいて、赤い車の前にも1匹、休憩中の招きのらねこがいるのもおもしろいです。
光線も良く、緻密に計算されたような構成がお見事です。

選考委員 竹内 正賞

選考委員 竹内正賞「八景島昇陽」
『八景島昇陽』  岩城 剛

八景島を点景に日の出に輝く北上川河口風景、赤く染まる川面、寄せる波の引き際に現れる砂面に残る幾何学模様を幻想的に捉えています。
引きの際に出来る水模様は不規則多岐に現れ、瞬時に消滅します。その難しい瞬間を巧みな構成と見事なシャッターチャンスで的確に捉えています。

選考委員 井村 淳賞

選考委員井村淳賞「銀浪」
『銀浪』  相沢 開

小室浜から松島上空にかかる天の川と水平線に漁火をねらった北上町らしい夜の絶景を美しくとらえています。
島も星もどちらもシャープにピントを合わせられていて、星はほぼ点状に写るシャッター速度に設定されているのも高評価です。
また、星をよりきれいに見せる為にソフトフィルターを使われていると思われますが効果的です。
構図は水面と空の割り合いのバランスが良いです。

選考委員 清水 哲朗賞

選考委員清水哲朗賞「新たな再生へ」
『新たな再生へ』 志田 伸一

2年ぶりに実施された北上町の春の風物詩・ヨシ原の野焼き。
天候や風向きに左右されるため遭遇するだけでもラッキーですが、メラメラと燃え盛る炎の迫力が伝わる作品を残すことにも成功。
初めて見たそうですが、青空カットの構図で緊張感を描き、こちらへ向かう人物を取り入れることでスケール感を表現したことが功を奏しました。

特別賞

特別賞「冬の足音」
『冬の足音』 小檜山 裕行

ヨシ原の情景をややハイキー気味に明るく描写して、コロナ禍のなか心癒される風景に仕上げています。
S字の水面と柔らかい光と陰で立体的な動きと静かさを表現しています。

太平洋写真学校賞 5作品

太平洋写真学校賞「海 朝景」
『海 朝景』 板橋 毅

ドラマチックなだるま朝日になった太陽に飛ぶカモメが重なった瞬間が絶好です。
露出とピントとシャッターのタイミングが揃わなければ成功しない場面です。
さらに、漁をしている?船と前景に岩場とカモメのシルエットとまるで合成の様な構成が素晴らしい。
天候も含めて良い条件にも恵まれた奇跡的な一枚です。
太平洋写真学校賞「受験の神様 釣石神社」
『受験の神様 釣石神社』 伊藤 千代子

幾多の地震や津波にも耐え、また「知恵、学業の神様」として受験生に人気のある釣石神社。
絵馬を奉納する若者と「落ちそうで落ちない」巨石を対比させた構図が臨場感を見事に描いています。
巨石の横の色づいた葉がアクセントとなり季節感が伝わってくるのも趣きがあります。
太平洋写真学校賞「遠望」
『遠望』 高橋 睦子

ヨシ原の風景を、小舟を点景に逆光に輝き、風に揺れるヨシの動き、二段のヨシと遠景、光と陰、逆光で暗くなりがちなヨシの色相を適切な露出で自然な情景に写しだしています。
太平洋写真学校賞「しんしんと」
『しんしんと』 吾孫 彩日

情感たっぷりの作品にしばし見惚れてしまいました。
雪の降る日に野生動物と遭遇するだけでも特別感がありますが、凛とした姿でこちらを見つめるタヌキの佇まいがそれをさらに助長してくれます。
作者に何か伝えたいことがあったのかな、と思うとより物語を感じます。
太平洋写真学校賞「秋の白浜風景」 『秋の白浜風景』 阿部 康彦

波打ち際に並ぶ3人の人陰は、おそらく家族でしょう。
表情などは見えないシルエットですが会話が聞こえてきそうな仕草の瞬間がとらえられていて、幸せな家族を連想します。
青い水面に輝く光というシンプルな色だけでフレーミングされた広い空間に人物を小さく取り入れたことで、この家族の強い絆が表現されています。

入選 3作品

入選「期待を込めて」
『期待を込めて』 阿部 健司

キャスティングの瞬間、時間帯、風景描写と完璧な一枚です。
河口を写真表現するのは思っている以上に難しいですが、釣り人にも写真愛好家にも地元民にも響く美しい作品に仕上げています。
入選「若葉の季節」 『若葉の季節』 川口 洋

北上町の代名詞とも言えるヨシ原は穂が揃った秋以降の作品を多く見かけますが、青青としたこの季節も美しいのだと教えてくれる作品です。
漁に向かう小型のボートが良いタイミングです。
構図は遠くの背景を見せず川面とヨシだけでまとめたのも良いです。
入選「大岩の荒波」 『大岩の荒波』 大友 悦男

神割崎の割れ目から打ち上げる高波。
毎回大きく変化する爆流を、出口で広がるボリユーム感と、日陰で色温度が上がって青味がついて迫力を増した瞬間を、的確に表現しています。

佳作 5作品

佳作「輝きをあなたに!」
『輝きをあなたに!』 阿部 和之

釣石神社の落ちない石は受験の神様としても評判です。
神社の名前の由来となった巨石に、まさしく後光が差しているありがたい光景です。
太陽の光をより強調するために絞りを絞り込んで光芒になる様な設定も良いです。
ご利益間違い無し!と感じさせてくれる作品です。
佳作「川船の安息」
『川船の安息』 大友 紀夫

強風に煽られるヨシ原に佇む廃船のような小舟の方向、位置と風と光を的確に捉えて初冬のヨシ原の情景を表現しています。
佳作「長閑な漁港」

『長閑な漁港』 清原 一彦

松島のシルエットが印象的に浮かび上がる大室・小室漁港の朝。
朝焼けのグラデーション、雲、波と理想的な条件でしたね。
構図内の船の配置を意識するとさらに高評価となったでしょう。
佳作「冬濤」
『冬濤』 趙 瑞

荒波が強風に乗って、飛沫(しぶき)を巻き上げて駆け抜けて行く光景は迫力と美しさがあります。
的確なシャッター速度と、露出、画面構成で、上手に表現しています。
佳作「振り向く」
『振り向く』 菅原 千代人

意識すると会えない鹿との遭遇を活写しています。
右脚を上げてこちらを見つめる表情が愛らしいですね。
シンプルな構図ですが光線状態も良く、ヨシ原、水面の映り込みと北上町を感じます。

インスタグラム部門

グランプリ

インスタグラム部門グランプリ
投稿者 bun_photos

ヨシ原の昼下がりの情景が良く描写されています。
ヨシ原にS字の流れ、夏雲と映り込みによる動きと奥行き、緑のヨシ原で動と静と広さが上手に描写されています。

準グランプリ 2作品

インスタグラム部門準グランプリ
投稿者 meixiao.yuanteng

先ず目を引くのが画面構成の新鮮さです。
親子でしょうか?主題を中心に置き手前の線の流れにより嫌でも主題に目が止まります。
背景の川・遠景の山・空と舞台装置も完璧です。
インスタグラム部門準グランプリ
投稿者 miyahiro64

ヨシ原を前景に広く取り入れたことにより収穫作業の多忙さが強調されています。
背景に川と対岸の風景を適切に取り込んだ画面構成は秀逸です。

その他の問い合わせ先

にっこり写真セミナー実行委員会 事務局
石巻市北上総合支所 地域振興課 0225-67-2114