石巻市地域防災計画を改訂しました（令和5年10月改訂）

1　改正の理由

　平成26年度に「石巻市地域防災計画」を改訂した以降、国の防災基本計画や宮城県地域防災計画などの上位計画等が修正されたことに伴い、最新の防災情報や知見を踏まえた現行計画の改訂が必要となりました。
　また、令和3年5月の災害対策基本法の一部改正に伴い、「避難勧告」を廃止し「避難指示」に一本化したことや、「高齢者等避難」など、早期の避難開始の判断が必要となったこと、令和4年5月に宮城県が公表した津波浸水想定に基づき、指定緊急避難場所や指定避難所等を見直したこと、さらに、令和4年12月に運用が開始された「北海道・三陸沖後発地震注意情報」発信時の対応により、配備体制基準の見直し等も必要な状況となったことから改訂するものです。

2　計画の目的

　本計画は、本市における災害に対処するため、防災関係機関が行うべき事務又は業務の大綱を定め、これを総合的かつ計画的に推進することにより、市域並びに市民の生命、身体及び財産を災害から保護し又は被害を軽減することを目的としています。

3　計画の構成

　石巻市地域防災計画は、計画の方針や防災関係機関の役割、想定災害などを示した【総則】と、【地震災害対策編】、【津波災害対策編】、【風水害等対策編】、【原子力災害対策編】という災害種別ごとの4つの編で構成されており、それぞれに予防対策、応急対策、復旧・復興対策を示しています。
 

4　主な改正内容

　（1）上位計画の見直しに伴う修正

　平成27年度から令和5年度までの関係法令の改正等を踏まえ修正が重ねられた国の防災基本計画や県の地域防災計画の修正内容について、本市計画へ反映しました。

　 (2) 津波注意報等発表時の避難指示発令基準、対象地域の見直し

　防潮堤や高盛土道路等の復興事業が完了したことから、津波注意報・警報が発表された際の避難指示対象エリアの見直しを行いました。また、津波避難計画についても同様の見直しを行いました。

  （3）住民意見交換会及びパブリックコメントで出された意見の反映

　地域防災計画の改訂の他、津波避難計画、津波ハザードマップについて、住民の意見を伺う意見交換会を令和5年5月11日から6月8日までの期間、全12地区で実施し、また、令和5年9月8日から9月25日までの期間、パブリックコメントを実施し、皆さまからいただきました貴重なご意見をできる限り反映しました。