教えて☆助産師さん
石巻市では、助産師が例月、出産・育児にお困りの方を対象に、各地域の子育て支援センターを巡回し、育児相談を実施しています。
こちらの「教えて☆助産師さん」のページでは、相談の際に質問のあった内容や、助産師からのアドバイスを掲載しています。
今月は、「赤ちゃんの熱」の項目を追加しました。
巡回助産師:9月は釜・渡波・河北・なかよし・牡鹿・湊子育て支援センターで育児相談を実施します。
季節の変わり目は風邪をひきやすいといわれています。
体温調節が難しい子どもの場合は、とくに気をつけてあげたいもの。
幼児は新陳代謝が高いので、動き回るとすぐ体温が上がります。
衣服や帽子などで体温調節をしてあげましょう。
こまめに子どもの様子をチェックし、体調管理をお願いします。
質問一覧
からだ・発育・発達
情緒・しつけ
赤ちゃんが人見知りをしません | |
イヤイヤ期はいつから始まるの? | 抱き癖がつく? |
夕方になると急に泣き出します | あやしてもあまり笑わないので心配です |
指しゃぶりをやめさせたいのですが・・・ | 夜、なかなか寝てくれません |
妹が生まれたら赤ちゃん返りに。どう接すれば良いでしょうか? | 最近、人見知りをするようになりました |
赤ちゃんにおしゃぶりを与えてもいいですか? | 夜泣きとは? |
母乳・ミルク・離乳食
その他
『赤ちゃんの熱』
熱とは、体に侵入したウイルスや細菌の活動を抑えようとする体の防御反応です。
赤ちゃんの場合は一般に37.5度以上を発熱といいますが、ウイルスや細菌は37度くらいの体温のときに活動が盛んになるので、体温を上げて病原体の活動を抑えようとします。
赤ちゃんは体温調節が未熟なため、室温や厚着などが原因で熱が上がることもあります。
これらの問題がなく、普段より体が熱い、おっぱいを飲む口の中が熱い、ひどくぐずるといった場合は、体温を測り発熱していないか確認しましょう。
日ごろから赤ちゃんの平熱を知っておくことも大切です。
熱は赤ちゃんの体力を消耗させますが、病気と戦うことで免疫力をあげていきます。
熱が出た後、病原体に体が勝って病気が治ると、体の中に免疫が作られます。
そのため、次に同じ病原体が入ってきても、発症しないか軽症で収まるようになるのです。
熱があっても食欲があり元気なら、様子を見ながらケアしましょう。
ただし、3か月未満児で38℃以上の発熱がある時や、38度以上の発熱にかかわらず、
顔色が悪く苦しそうなとき、小鼻がピクピクして呼吸が速いとき、意識がはっきりしないとき、頻繁な嘔吐や下痢があるとき、不機嫌でぐったりしているとき、
けいれんが5分以上治まらないとき等は、できるだけ早く受診することをお勧めします。
「手足口病ってどんな病気?」
手や足、口の中に水ぶくれや発疹ができる病気です。
夏に流行することが多く「ヘルパンギーナ」と「プール熱(咽頭結膜熱)」とともに、三大夏かぜの一つです。
主な感染経路は飛沫感染(せきやくしゃみ)、接触感染(唾液や体液)、糞口感染(便と一緒に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)があります。
子どもを中心に流行し、感染者は2歳以下が半数を占めますが、小学性でも流行的発生がみられることがあります。
感染してから3日から5日後に、口の中、手のひら、足底や足背(足の甲)などに2mmから3mmの水疱を伴う複数の発(ほっ)しんが出ます。
発熱・食欲不振・のどの痛みなどの症状がみられます。発熱は発症した人の約3分の1にみられますが、38℃以下のことが多く高熱が続くことは通常はありません。
ほとんどは、3日から7日のうちに治る病気ですが、まれに合併症を起こし、重症化することがあります。
特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法を行います。
口の中に水泡ができ食事がとり難いため、柔らかく薄味の食事を工夫し、水分補給を心がけることが大切です。
頭痛やおう吐、発熱が続く場合は主治医に相談しましょう。
症状が治まっても比較的長い期間は便と一緒にウイルスが排泄されますので、手洗いやうがいなどの衛生管理はしっかりと。
また、タオルの共有は避けましょう。
「赤ちゃんの風邪」
風邪とは風邪症候群といって、鼻から喉、気管の入り口である上気道と呼ばれる部位に急性の炎症が起こる事です。
その原因の80から90%はウイルスによるものとされており、また、一口にウイルスと言ってもその数は200種類以上にもわたります。
鼻水や鼻の詰まり、咳、くしゃみが主な症状で、感染したウイルスの種類によっては発熱や下痢、嘔吐を伴うこともあります。
症状の重さはさまざまで、38度以上の熱が出ることもあり、食欲が落ちることもあります。
熱は2から3日で下がり、一週間ぐらいで他の症状も治まります。熱が3日以上続く場合は別の病気も考えられます。
症状が軽ければ自然に治るのを待ちますが、症状を軽くして快適に過ごす目的で、症状を和らげる薬を使うこともあります。
発熱すると体から多くの水分が奪われ、脱水になることもあるので小まめに水分補給をしましょう。
また、咳や鼻水がひどい場合は、部屋を加湿したり鼻水を鼻吸器などで吸い取ってあげてもいいでしょう。
赤ちゃんは、生後6ヶ月頃まではお母さんの胎盤からの免疫と初乳からの免疫で守られていますが、その後徐々に免疫が切れ始め、1歳前になると免疫がない状態になります。
風邪のウイルスは時期ごとに流行るものが変わり、ひとつの風邪が終わると次の風邪をひき、また終わると次の風邪をひき・・1歳から3歳までの間に約100回風邪をひく、とも言われています。
一通りの風邪をひき終わった3歳ぐらいになると、あまり風邪をひかない強い体になります。
子どもは、繰り返し風邪をひくことで免疫がついていくものなのです。
赤ちゃんが人見知りをしません
人見知りはだいたい生後6ヶ月から1歳くらいで始まるといわれています。
個人差がありますが、多くの場合は2歳過ぎまでにはおさまるといわれています。
家族以外の人に抱かれるのを嫌がったり、誰かに声をかけられるとママの後ろに隠れてしまったり、祖父母の顔を見ただけで泣いてしまう場合もあります。
人見知りがどの程度かも個人差があるものです。
そんな中、人見知りを全くしない子どももいます。
人見知りの程度にも個人差があるように、人見知りをしない理由も人それぞれです。
一つ目は性格です。元々好奇心が旺盛な子、人が大好きな子であれば、ママ以外の人に興味を持ち、抱っこされたり声をかけられたりするのも嫌がりません。
一方、慎重な子、臆病な性格の子はママと一緒にいた方が安心できると考え、ママ以外の見慣れない人が苦手です。
二つ目は環境です。大家族であったり、小さいころから大勢の人に会う機会が多かったりすると、人見知りをしないことも。
保護者以外の人と接する機会が多ければ、それだけ他人に対する抵抗が少ないのかもしれません。
三つ目は人見知りをしているのに親が気づいていない場合があります。泣いたりしがみついたりするだけが人見知りではなく、
表情が硬くなっていたり、目が合うと目をそらしたり、いつもよりママから離れない、といった静かな行動がみられることがあります。
いずれにしても、人見知りしないと周囲の人に抱っこしてあやしてもらえることで、ママは育児を助けてもらいやすくなります。
赤ちゃんにとっても、小さい頃から多くの人に親切にしてもらえることで、社会への信頼感を構築しやすくなりますし、社会性も育ちやすくなります。
人見知りしない赤ちゃんにはメリットもたくさんあるのです。
鼠径ヘルニアについて教えてください
『鼠径ヘルニアについて教えてください』
小児鼠径ヘルニアとは、一般には脱腸と呼ばれています。
股の付け根の少し上辺り(鼠径部)から陰部にかけて腸が脱出して膨隆したり引っ込んだりする病気です。
小児鼠径ヘルニアの症状が現れる時期には個人差があり、生まれてすぐ見つかることもあれば、あんよが始まり腹圧がかかることで気付くこともあります。
初期段階では痛みなどは特になく、柔らかい状態なので指で軽く押さえると元に戻ります。しかし、飛び出している臓器が袋の根本で締め付けられると「ヘルニア嵌頓(かんとん)」という状態になり、赤く変色して硬くなってお腹の中に戻りにくくなります。
鼠径部の膨らみが赤く変色して、触れると硬くて引っ込まない、子どもが痛がって激しく泣く、などの症状があればできるだけ早く病院を受診してください。
生後3ヶ月くらいまでに発症、発見された小児鼠径ヘルニアは、1歳ころまでに自然に治ることもあります。その時期を過ぎても鼠径部に膨らみがある場合、自然治癒することはほぼないのでできるだけは早く手術を受ける方が安全です。
手術では、ヘルニアの原因になっている腹膜の出っ張りをなくし、袋の根本を糸で閉じます。所要時間は10分から30分程度、長くても1時間以内には終了します。
小児鼠径ヘルニアのサインを見逃さないよう、おむつ替えの時などには鼠径部や性器の脇、下腹部などに膨らみやしこりがないかどうか、こまめに確認しましょう。
イヤイヤ期はいつから始まるの?
回答
個人差はありますが、1歳半過ぎからイヤイヤが始まり、2歳から4歳まで続く事が多いようです。
イヤイヤばかりするピークが2歳頃なので「魔の2歳児」とも言われます。
イヤイヤ期とは自我が芽生え始め、自分の要求をぶつけてくる第一次反抗期のことです。
このイヤイヤ期と言われる時期は、発達段階において避けては通れない、みんなが通る道。
子どもが順調に成長している証の一つとも言えるでしょう。
イヤイヤ期の対処法としては「気持ちを受け止める」「意見を認める」ことで自己肯定感が増し、自立がスムーズに進みます。
逆に「何でそんな事言うの?」「そんな子は嫌いだよ」などというネガティブな言葉を言うと「自分の思いを言ってはいけないんだ」「自分はダメな子なんだ」と感じ、自我の発達や自立の障害になることがあります。
イヤイヤ期には必ず終わりが来ます。イヤイヤ期のど真ん中だと先が見えなくて不安に思うこともあるかもしれませんが、3歳から4歳になると徐々に落ち着いてきます。
親が穏やかな気持ちで接することで、いつの間にか「話したら納得してくれることが増えた」と子どもの成長を感じる日が近づいてきます。
1歳を過ぎてもなかなか歩きません
回答
赤ちゃんが歩き出す平均時期は1歳前後と言われています。
そのため、1歳のお誕生日を迎えたのに赤ちゃんが歩き出そうとしないと「うちの子は大丈夫かな?」と不安になってしまうことも。
歩くことは赤ちゃんにとってとても大変なことです。
歩くには2本の足で自分の体を支えなければいけません。
しかも、赤ちゃんの頭は大きく重いので、その頭をしっかり支え、転ばないようにバランスをとりながら歩く必要があります。
そして、歩くためには筋力や体幹など、体の準備がしっかりと整っていなければいけません。
普段からはいはいで動き回り全身運動で鍛えている赤ちゃんと、あまり動き回らない赤ちゃんとでは、筋肉の付き方にも違いがあるでしょう。
子どもの発達過程はとても個人差が大きいものですが、気になる場合は健診や相談機関に相談してみましょう。
赤ちゃんに靴下は必要ですか?
回答
赤ちゃんは体温の調節機能が未熟なため、気温の高低に伴って体温も上下してしまいます。
また、室温だけでなく、衣服や寝具によっても体温が変動します。
赤ちゃんは大人に比べて、体の大きさに対する体表面積が大きく、また皮下脂肪が少ないため、熱が逃げやすいという性質を持っています。
特に、小さく生まれた赤ちゃんは注意が必要です。
靴下は足先を温めるのに適した衣服ですので、寒い時期の外出などに重宝します。
なお、エアコンなどで室内の温度が適正に保たれている場合は、靴下を履かせる必要はありません。
赤ちゃんは、手足が冷たくても、お腹や背中などの体幹部が冷えていなければ大丈夫です。
赤ちゃんは足の裏で体温を調節しているため、室内で靴下を履かせると熱が体の中にこもってしまい、体温が上がり過ぎた結果、脱水症状や熱中症を起こすことも考えられます。
裸足で過ごすことで足裏から様々な刺激を得ることができます。バランス感覚や「熱い」「寒い」「冷たい」などの感覚を養うこともいい経験になりますので、室内では裸足で過ごすことも必要です。
授乳中に赤ちゃんが乳首を噛んで痛いです
回答
赤ちゃんが乳首を噛む理由は色々ありますが、歯が生え始めるときに痛みやむずがゆい感覚があり噛んでしまうことが一番多いようです。
また、お腹が空いていないときや、気が散るような環境での授乳は、赤ちゃんの集中力が切れて遊び飲みをし、乳首を噛んでママの気を引くこともあります。
ほかにも、おっぱいが飲みにくかったり、母乳の味が気にいらないなどの理由が考えられます。
では、できるだけ乳首を噛まれないようにするためにはどうすればいいのでしょう。
授乳する時は、赤ちゃんに乳首を深くくわえさせるよう工夫しましょう。
大きな口を開けるまで待って、乳輪が赤ちゃんの口で覆われるくらいまでくわえさせます。
また、赤ちゃんの様子を観察し、ニヤニヤしたりキョロキョロしたりしている時は遊び飲みを始めているので、授乳を一旦中断することも必要です。
噛まれた時の対処法としては、噛まれたら赤ちゃんの鼻を軽くつまみます。鼻をつままれると鼻呼吸が出来ないため、赤ちゃんは口からおっぱいを離します。
このほかにも、赤ちゃんが乳首を噛んだら、赤ちゃんの口にママの指を入れる、低い声で叱るなども有効です。
これを繰り返すことで、赤ちゃんは乳首を噛むことは良くないことなのだと理解し、やめることも多いようです。
噛まれた乳首が痛むときは、授乳後に保湿をして皮膚を保護しましょう。
その場合、赤ちゃんの口に入っても問題のない保湿剤を使用するよう注意しましょう。
産後の生理はいつから始まりますか
回答
出産後、いつから生理が再開するか気になっているママもいるでしょう。
生理の再開にはかなり個人差があります。
まず、母乳で育てている場合は、「プロラクチン」というホルモンが分泌されます。この「プロラクチン」は排卵を抑える作用があり、授乳回数や授乳期間によっては「プロラクチン」が大量に分泌されるため、生理の再開が遅れる傾向にあります。
ミルクで育てている場合は、出産後の排卵開始は早くて4週間前後となるようです。生理再開は産後6週間後くらいが目安となります。
また、いずれの場合も生理再開の2週間前に排卵しますので、次の出産に向けては、身体の状況や育児等の状況を踏まえて、ある程度間隔を空けるなど、ご家族で話し合いましょう。
赤ちゃんに歩行器は必要ですか?
回答
赤ちゃんの歩行をサポートし、楽しい遊び道具にもなる歩行器。
ハイハイやつかまり立ちなど動きが活発になってきた赤ちゃんに、歩行器を買ってあげる事を検討しているパパやママもいるのではないでしょうか。
しかし、近年、赤ちゃんの歩行器の使用について「必要がない」「事故のリスクがある」という意見もよく聞きます。
赤ちゃんが歩行器を使うメリットは主に、歩行する前の段階として踏ん張る力をつける練習となることや、それまで味わうことが出来なかった目線の高さや移動という手段を得て赤ちゃんの好奇心に刺激を与えることが出来るという点です。
しかし、長時間使用するとハイハイの時間が減り、足腰の発達を阻害する可能性があります。また、つま先で蹴って歩く癖がつき、正常な歩行開始が遅れる事もあるようです。転倒や階段からの転落などの事故にも注意が必要です。
しっかりと使用開始の月齢時期を守り、短時間の使用にとどめれば、大きな問題はないとされています。
歩行器の使い方について十分理解し、上手に活用しましょう。
停留睾丸って何ですか?
回答
精巣(睾丸)は胎児期の初めに児のお腹の中で作られ、成長とともに下りてくるもので、出産前には陰嚢内に収まります。
ところが、なんらかの原因で精巣が途中で止まり、陰嚢の中に完全に収まらない状態のことを停留睾丸といいます。
精巣が陰嚢近くに下りてきている場合もあれば、完全にお腹の中にあるものまで状態はさまざまです。
片方の精巣だけが下りていないことも多く、陰嚢が片方だけ小さいことで病気に気付く場合もあります。
精巣が停留していると、正常な状態よりも精巣の温度が1.5度から2度くらい高くなるため、精巣の発育が妨げられます。
その結果、精子を作る能力が低下し将来不妊の原因になることも考えられます。
停留している睾丸は、6ヶ月ころまでには自然に下りてくる可能性があります。
そのまま放置すると精巣の発育が妨げられるので、1歳前後になっても下りてこない場合は、医療機関を受診しましょう。
果汁100%のジュースなら子どもに飲ませても大丈夫ですか?
回答
市販の幼児向け果汁100%ジュースには、飲ませても良い目安の月齢が記載されていることが多く、生後5、6ヶ月頃からと書かれているものが多いようです。
100%の野菜や果汁のジュースだから、赤ちゃんにも安心かなと考えがちですが、実は糖質が多く含まれています。
小分けパックになった幼児用のりんごジュース1パックには、約12.6gの糖質が含まれています。これは3gのシュガースティック4本分に相当します。
離乳食時期の砂糖の目安摂取量は、ゴックン期は1g、モグモグ期は2g、カミカミ期は3g、パクパク期は4gとされていますので、幼児用のジュース1パックをそのまま飲ませるのは、糖分が多すぎるということになります。
糖分を摂り過ぎることで肥満や糖尿病、また、虫歯になるリスクも高まります。
ジュースを飲むタイミングによってはお腹がいっぱいになり、食事の量に影響するかもしれません。
ジュースは1歳を過ぎてから、できれば香料や添加物の入っていないものを選び、多くても1日1回100ml以内にしましょう。
産後、髪の毛が抜け始めました
回答
産後の抜け毛とは、産後脱毛症とも呼ばれる脱毛症のことです。
これは出産後の女性の約8割に起こる一時的な症状です。産後2、3ヶ月頃から抜け始め、非常に多くの髪が抜けますが、半年から1年程度で元の毛量に戻ります。
原因はいくつかありますが、一つ目は女性ホルモンの分泌量の変化です。
妊娠中はエストロゲンとプロゲステロンが増えます。エストロゲンには肌や髪を健康に保ちヘアサイクルを延ばす作用があり、妊娠中は髪が抜けにくくなります。
しかし、出産後は女性ホルモンの分泌量が元に戻るので、今まで抜けずに残っていた髪が一気に脱毛します。
二つ目はストレスです。
出産は女性の体に大きな負担をかけるうえ、回復しないまま育児が始まります。
生活の急変によってストレスがたまるため、抜け毛が増えやすくなります。
三つ目は育児による慢性的な睡眠不足です。
熟睡中に分泌される成長ホルモンには、頭皮や髪のダメージを修復したり、発毛を促進し髪を太く長く成長させたりする働きがありますが、産後は赤ちゃんのお世話があるためどうしても睡眠不足になりがちです。
四つ目は体の栄養不足です。
授乳中の女性は血液から母乳が作られているため、鉄分やカロリーなどの栄養が多く消費され、髪質の低下や抜け毛の増加を招いてしまいます。
対策は、栄養バランスの良い食事を心がけ、できるだけ良く眠ることです。
あくまでも一時的な脱毛なので、あまり心配しすぎないようにしましょう。
授乳中、生理が再開すると母乳の味が変わるって本当ですか?
回答
授乳していると、母乳を作り出すプロラクチンというホルモンの影響で排卵が止まり、生理が来ない期間が長くなる傾向があります。
授乳中に生理が再開すると、ホルモンバランスが変化して母乳の味が変わり赤ちゃんが母乳を飲まなくなる、という噂があるようですが、医学的な根拠はありません。
ただ、母乳の味はママの食事や体調によって変化するほどの繊細なものです。
生理が再開するとホルモンバランスが変わることにより体調が優れないママもいるので、味に敏感な赤ちゃんは母乳の味に違いを感じるかもしれません。
また、生理が再開する頃から母乳量が減ったと感じるママも多いようです。これは、それまで排卵を止めていたプロラクチンの分泌量が減ることが理由と考えられます。
一説では、赤ちゃんは生理中の母乳の味が嫌いなのではなく、いつもより分泌が少ない母乳を嫌がって飲まなくなっているのかもしれないと言われています。
赤ちゃんのおならが多くてびっくりします
回答
初めて赤ちゃんを迎えたおうちの方は、赤ちゃんがする大きなおならにびっくりすることがあるかもしれません。生まれて間もない赤ちゃんは、意外にも頻繁におならをするものです。
その原因のほとんどは、母乳やミルクと一緒に飲み込んでしまった空気です。生後間もない赤ちゃんは、まだ上手に母乳やミルクを飲むことができないため、たくさんの空気も一緒に飲み込んでしまいます。
飲み込んだ空気はすぐにゲップとして出ることもありますが、上手く出ないとおならになります。回数が多いかな?と感じたらまずは上手にゲップが出来るように工夫してみてください。
ミルクよりも母乳で育っている子の方が、おならが出やすい傾向にあります。これは、母乳が腸に届くとガスが発生するためで、自然な現象なので心配いりません。
赤ちゃんのおならで気を付けたいのが、出るときに苦しそうにしていないかどうかです。
うんちやおならがきちんと出ていないと、お腹にガスがたまってしまい腹痛を起こすことがあります。お腹が空いているわけでも眠いわけでもないのに、突然、火が付いたように泣き出してしまうときに考えられる原因のひとつとして、お腹にたまったガスによる腹痛があります。
赤ちゃんのおならに悩む方は多いようですが、本人がケロリとしているようであれば回数が多くても心配はありません。
むしろ腸が元気に動いているバロメーターだと思うようにしましょう。
アトピー性皮膚炎について教えてください
回答
アトピー性皮膚炎は慢性的に繰り返す痒みの強い湿疹です。
環境的な要因となるのは、アレルギー症状の原因となる物質(アレルゲン)の存在です。アレルゲンにはダニ、ハウスダスト、カビ、花粉、化学物質、食物、動物の毛やフケなどがあります。
ヒトの皮膚には、アレルゲンである雑菌などの外的な刺激が体内に侵入しないようにブロックするバリア機能がありますが、アトピー性皮膚炎を発症しやすい人の皮膚はバリア機能が低下している傾向にあり、外的刺激が皮膚に侵入しやすい状態にあります。
そのため、皮膚内の水分が外に蒸発することにより肌が乾燥しやすくなったり、かゆみや湿疹を伴う炎症を起こしやすくなります。
生後3、4ヶ月頃までは通常の乳児湿疹との区別が難しいことがあるので、専門医を受診することをお勧めします。
治療として大切なのは、皮膚の炎症を抑えるため、肌を清潔(お風呂で洗うときは泡でやさしく洗いましょう。)にして保湿を行い、肌のバリア機能を高めることです。
一般的に、肌の生まれ変わりは1ヶ月程度かかるとされています。薬を塗り始めてから数日たち症状が落ち着いたように見えても、バリア機能の低下や炎症がまだ残っていることが多いので、すぐに止めず医師の指示に従いながら治療を行いましょう。
ダニやハウスダストが原因の場合はまめに掃除を行うと良いでしょう。
赤ちゃんにはどんな水を飲ませればいいの?
回答
ミネラルウォーターは、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富な飲み物です。ミネラルは赤ちゃんの未熟な消化器官などに負担をかけ、下痢をすることがあります。
市販の水を飲ませる場合は、硬度100以下のミネラル含有量の少ない軟水を選びましょう。
生後5、6ヶ月頃までの赤ちゃんは、母乳やミルク以外の水分は必要ないと言われています。しかし、お風呂上りや夏場など汗を多くかいた時には、母乳やミルクでは足りない分を補うために水分を与えるとよいでしょう。
その場合、果汁やジュースは甘く、必要以上に欲しがることもあり、糖分の摂りすぎの心配も出てきますので、甘くない麦茶や白湯をあげましょう。
水道水を与える場合には、15分以上沸騰させるようにして下さい。しっかり塩素とトリハロメタンを取り除き、冷ましてから与えるようにしましょう。
沸騰させて飲ませる期間は医学的にいつまで必要かは決まっていませんが、多くの場合、離乳食が開始される生後6ヶ月頃から徐々に抵抗力がついてきます。そのため免疫力がつく頃まで水道水を沸騰させるのが望ましいと言われています。
陰嚢水腫(いんのうすいしゅ)って何ですか?
回答
精巣(睾丸)を包んでいる陰嚢の中に、体液が溜まって腫れる病気です。
胎児のときにお腹の中にあった精巣が陰嚢内に下りてきた後、精巣が下りてきた道が上手く閉じなかったため、体液が陰嚢に流れ込んで起こります。
正期産の赤ちゃんの10%に見られる病気です。
陰嚢の大きさが通常の2倍以上になることもあり、触るとプクプクして、水が溜まっているのがわかります。片方だけ腫れる場合と両方腫れる場合があります。
痛みはなく、陰嚢が腫れる以外に精巣の発達などに影響しません。
精巣が下りてきた道は自然に閉じることが多く、ほとんどのケースは1歳頃までに治りますが、3歳頃まで治らなかったり、2歳以降に目立ってきた場合は、腹腔と陰嚢のつなぎ目を閉じる手術を行うこともあります。
また、陰嚢が急に腫れて痛がったり、大きさが変化したときなどは、鼠径(そけい)ヘルニアが疑われます。
このように、陰嚢の大きさや硬さが気になるときは、病院を受診し、陰嚢水腫以外の病気でないことを確認することが重要です。
質問 喃語について教えてください
回答
喃語は言葉を話す発声の基になる鳴き声以外の声のことです。
赤ちゃんは、喉から出る声を変えたり、違う声を組み合わせたり、同じ声を繰り返したりしながら遊び、楽しんでいます。
1人でいる時にも1人で声を出して楽しんでいます。
初期のころは「んま」や「だだ」などの短い喃語ですが、だんだんと「あぶあぶあぶあぶ」「んまんまんまんま」「だぶぶぶぶぶぶ」と長い喃語を発音する機会が増えてきます。
喃語が出る頃には、体の動きがそれまでに比べ、だいぶ活発になるといわれ、腕を上下に動かしたり、顔の表情も豊かになってきます。だんだんと手足を動かしながら喃語を発生することが増え、声を出すことが感情を伝える手段となっていきます。
泣くことでしか感情を伝える手段を持っていなかった赤ちゃんですが、声を発することもコミュニケーションの方法だということがわかってきます。
喃語を発するようになってきた時には、声をかけて反応してあげたり、相づちをうってあげたり、きちんと対応してあげましょう。
赤ちゃんの機嫌が良い時や、話をしたそうに顔を向けてきた時は、優しく声をかけたり、赤ちゃんが発音しやすい言葉を使ってあげると喃語を誘いやすくなります。
質問 赤ちゃんの目やにが多いです
回答
目やには、健康体でもある程度は目やにがつきます。赤ちゃんの目やにを取ってあげた後、数時間で溜まるようであれば「目やにが多い」と言えます。
多い原因としては、まず、逆さまつげです。
まつ毛が内向きになり、眼球に触れている状態です。
本来は外向きに生えていますが、赤ちゃんのまぶたは脂肪がついていて腫れぼったい感じになっているので、まつ毛が内向きになる傾向が強いのです。
目がうるうるしたり、目やにが多く出ることがあります。角膜を傷つける程でなければ自然に治っていくことが多いです。
もう一つは、鼻涙管閉鎖症です。
涙が鼻に流れる通路(鼻涙管)が生まれつき狭かったり、詰まっている病気です。
乳児期は涙管が細いので起こりやすいのです
目がうるみ、涙があふれ、寝ている間に目やにでまぶたが塞がりますが、目が充血することはありません。ほとんどは1歳頃までに自然に治りますが、抗菌剤入りの点眼薬と、目頭を押すマッサージを続けることで症状が緩和されることがありますので、早めに眼科を受診しましょう。
質問 突発性発疹について教えてください
回答
生後6ヶ月から1歳過ぎ頃の赤ちゃんによく見られる病気で「ヒトヘルペス6型」または「ヒトヘルペス7型」の抗体を持った成人(主に父親や母親)の唾液中のウイルスから感染すると考えられています。
通常、生後6ヶ月頃までは母親から得た免疫によって、ウイルスに感染しにくい状態ですが、それを過ぎる頃には感染することが多いようです。
生後初めての発熱となる場合が多く、特に初めてのお子さんだと困惑されるかもしれません。
ウイルスに感染してから、10日から14日程度は潜伏期間となり、突然38℃以上の高熱が3日から4日続き、下がると同時に胸やお腹から全身に赤い小さな発疹が広がります。発疹は2日から3日で消えます。高熱のわりに赤ちゃんは元気なのが特徴で、咳や下痢が伴うこともあります。
感染力も弱く、とくに心配な病気ではありませんが、高熱が熱性けいれんのきっかけになることがあります。
特別な治療は必要なく、風症候群と同じ対症療法の投薬治療を行います。市販の解熱剤の使用は避けましょう。
離乳食は食欲に合わせ、水分補給はこまめに。
熱が高い間はおふろは控え、温かい蒸しタオルで体を拭いてあげましょう。
質問 赤ちゃんのしゃっくりが多いので心配です
回答
新生児期の赤ちゃんはよくしゃっくりをしています。
赤ちゃんがしゃっくりを起こしやすい理由としては脳や神経系、横隔膜といった臓器も未熟なため、ちょっとした刺激ですぐに横隔膜がけいれんを起こしてしまいます。
授乳後にしゃっくりをする赤ちゃんは多く、新生児の胃はとても小さいので、母乳やミルクが一気に入ることで急激に膨らみ、横隔膜を刺激します。また、母乳やミルクと一緒に空気を飲んでしまうことも横隔膜の刺激を誘発します。
その他にも、赤ちゃんは自律神経が発達していないので、体温調節がうまくいかず周りの温度変化に影響されやすい特徴があります。
暖かい室内から外へ出て冷たい空気に触れた時や、体を温めすぎてしまい汗をかいて冷えてしまった場合、また、おむつが濡れた状態で長時間過ごすと下半身が冷えてしゃっくりが引き起こされることがあるともいわれています。
赤ちゃんのしゃっくりの音は大きいので心配になりますが、基本的には、機嫌も良くしゃっくり以外に体調で気になることがなければ様子を見て大丈夫です。
対処方法として、赤ちゃんを縦に抱っこしてあげることで、横隔膜の緊張が緩み治まることがあるようです。
体の冷えが誘因になっている時は、体を温めたり母乳などを飲ませてみてください。
質問 サーモンパッチについて教えてください
回答
赤ちゃんの額や眉間、まぶた、鼻に赤いあざが出来ることがありサーモンパッチと呼ばれます。これはあざの色がサーモン(鮭)の色に似ていることからこう呼ばれています。正式名称は「正中部母斑」と呼ばれ、特に顔面に出来るあざを指します。
サーモンパッチは凸凹や盛り上がりがなく平坦で、正常な皮膚との境界は不明瞭です。
このあざは病気ではなく時間と共に消えていく正常なものなので心配はありません。
サーモンパッチは、赤ちゃんの毛細血管が異常に増殖し、血液中に含まれる赤血球の赤い色が、皮膚の表面まで見えるようになったものです。
入浴したり泣いたりして、血管が拡張した時に赤みが目立つ傾向にあります。
なお、サーモンパッチは赤ちゃんの20%から30%に見られ、2歳頃までに消えていくことがほとんどですが、あざの赤みの濃淡や大きさには個人差があり、まれに2歳を過ぎても赤みが残ることがあります。そのような場合は、レーザー治療を行う場合があります。
質問 モロー反射って何ですか?
回答
大きな音や明るい光、身体がグラッと傾いたときなど、赤ちゃんへ外から大きな刺激が与えられたときにモロー反射は起こります。
刺激を受けると手足をビクッとさせ、ゆっくりと万歳するように腕を広げます。それはまるで何かにしがみつくような姿勢のように見えます。
この反射は、赤ちゃん自身の身を守るための反応と考えられています。
モロー反射が起きる状況=赤ちゃんは「危険」を感じているわけです。
モロー反射の頻度が激しい赤ちゃんの場合、寝られなくて泣いてしまうこともあります。あまりに刺激に過敏な場合は、おくるみを使って安心できるように包んであげるのも工夫のひとつ。おくるみに包んであげるときは、ママのお腹にいるときと同様に足を軽くМ字にし、足元からおくるみで包むように優しく巻いてあげましょう。詳しくは産院の助産師に聞くと良いですね。
人間の原始的な反射といわれているモロー反射ですが、実は妊娠27週ころから始まって、通常、首すわりが始まる生後3、4ヶ月から少しずつモロー反射はなくなっていきます。
質問 赤ちゃんの目が寄り目になったり白目になることがあります
回答
ふとした瞬間に赤ちゃんが寄り目や白目になっていて、驚いたことはありませんか?
赤ちゃんは目の筋肉が未発達の状態で生まれてくるため、まぶたを支えきれない時があります。皮膚も弱く短いため、眼球をすべて覆うことができません。
そのため、まぶたを閉じた状態がキープできず白目をむいてしまうことがあります。
赤ちゃんの視力は0.01程度と弱く、目の前がうっすら見える程度です。
脳の発達も未熟であることから、一つのものを両目を使って見ることが上手ではありませんので、寄り目になったり、授乳中や眠くなったときなどは余計に焦点が合わなくなってくるので、白目になりやすいのです。
しかし、成長するにつれてどんどん視力が良くなってくるので、自然に改善されていくことがほとんどです。
赤ちゃんの片方の目だけが寄ったり離れたりする場合や、外側に黒目が動いてしまう場合は、斜視の可能性があり目の発達を妨げることもあるので注意が必要です。
また、ひきつけやてんかんにより赤ちゃんが反り返り硬直し、寄り目になって痙攣した場合は、すぐに病院に行くことをお勧めします。
質問 ミルクの正しい調乳方法
回答
調乳方法に対する国際的なガイドラインが2007年に変更されています。
以前よりも調乳するお湯の温度が高く(70℃以上)指導されていますので、調乳の方法、高温のお湯の取り扱いに十分ご注意ください。
まだ抵抗力の弱い赤ちゃんのために、ミルクは衛生的に注意して調乳することが大切です。粉ミルクの基本的な調乳方法をマスターしておきましょう。
1 洗って消毒した清潔な哺乳瓶に粉ミルクを量って入れます。分量はミルクのパッケージで確認を。
2 一度沸騰させた70℃以上のお湯を、出来上がり量の2/3程度まで入れます。(衛生的に調乳するため、必ず一度沸騰させた70℃以上のお湯を使います。水道水を使う場合はカルキを抜くため、やかんのふたをせず10分から15分沸騰させてください)
3 哺乳瓶にキャップとフードをつけて、軽くゆすってミルクを溶かします。フードをしないと熱いミルクが飛び出すおそれがあるので注意します。哺乳瓶を回すようにゆすると泡が立ちにくいです。
4 出来上がり量までお湯を足してできあがり。流水や氷水などにさらして、人肌くらいに冷ましてから飲ませます。衛生的な湯冷ましやミルク用の純水を使えば冷ます必要はありません。(腕の内側に数滴たらしてみて熱くないくらいが目安です)
本庁二階には授乳室を設置しております。内鍵もありますので、授乳やおむつ交換にどうぞ安心してお使いください。
質問 赤ちゃんが誤飲してしまった時の対処方法とは?
回答
赤ちゃんの手の届く場所に、口に入る大きさのものを置くのは避けましょう。ラップの芯(直径40mm)の中を通る大きさのものは飲み込めるので、特に注意が必要です。
呼吸が弱くなったり、せき込んで苦しそうになったりしているときは、喉に異物が詰まっているサインです。
口の中に指を突っ込んで取り出そうとせず、赤ちゃんを太ももの上にうつ伏せにしてかかえ、背中を叩いて吐かせる方法等がありますが、薬品など吐かせてはいけないものがありますので、何を飲み込んだか確認をし救急車を呼ぶなど、落ち着いて適切な処置を行ってください。
吐かせてはいけないものとして以下のようなものが挙げられます。
・先がとがったもの(体の中に突き刺さる恐れがあります)
・揮発性の灯油、ベンジン、マニキュアの除光液など(吐かせる時に一部が気管に入り、誤嚥性肺炎を起こす危険があります)
・強酸性、強アルカリ性のトイレ用洗剤、義歯洗剤など(吐かせる時に食道の粘膜を痛めます)
【小児救急電話相談 #8000(ダイヤル回線・IP電話の方は022-212-9690)】
質問 赤ちゃんのよだれが多いのはなぜ?
回答
よだれが出始める時期には個人差がありますが、ふつう生後2・3ヶ月からといわれています。5・6ヶ月目は離乳食がスタートする時期なので、ご飯を食べられるように唾液の分泌量が増えます。
1・2歳から徐々にひとり食べが出来るようになりよだれも落ち着いてきます。
赤ちゃんの口の筋肉は未発達で、しっかり閉じることが出来ないので、口元がゆるくなりよだれが出てきます。また、赤ちゃんは大人のように唾液を上手く飲み込むことが出来ません。口の中に唾液が溜まることで、よだれとなり口から垂れてしまうのです。
よだれには注意点があります。一番多いのは肌荒れです。
赤ちゃんの肌はデリケートでとても敏感なので、常時皮膚に唾液が付いていると、かぶれて炎症を起こしてしまいます。
対策としては、ガーゼやタオルで優しくよだれをふき取ってあげると良いでしょう。
そして保湿剤でしっかりと保湿することも大切です。
もし、赤ちゃんの肌が荒れて赤くなったり、痛みがでて機嫌が悪くなったりした場合は、病院で診てもらいましょう。
質問 臍(へそ)ヘルニアについて教えてください
回答
赤ちゃんの「でべそ」は臍(へそ)ヘルニアと呼ばれ、赤ちゃんの5人から10人に1人の割合でみられます。
へその緒が取れた直後の臍輪(さいりん)が塞がっていない時期にお腹に圧力が加わることで、臍部(さいぶ)に腸が飛び出してくると「でべそ」になります。
泣き止んだ時に触ると柔らかく、圧迫すると脱出している腸がグシュグシュした感触で簡単にお腹に戻ります。
生後3か月頃までに大きくなり、大きいものは直径4cm近くになることがありますが、
ほとんどは、腹筋の発育とともに突出の勢いが弱まり、80%は1歳ごろ、90%は2歳ごろまでに自然に治ってしまいます。
以前は、診察のみで経過を見ていましたが、近年はへその圧迫療法の症例で突出が見られなくなります。
1、2歳を超えても腹圧で、おへそが膨らむ場合は手術の対象となります。
質問 哺乳瓶がなかなか離せません
回答
哺乳瓶を卒業する時期は1歳6か月から2歳くらいの間に卒業しているのが一般的なようです。
卒業させるには、まず、コップでお茶や牛乳などを飲む練習をすることが必要です。
これができないと、なかなか哺乳瓶を卒業することができません。
コップから飲む練習をしているときは、コップを落としたり、こぼしたりすることがありますが、哺乳瓶を卒業するステップと考えて、やさしく接してあげましょう。
昼間はコップで飲めるのに、夜寝る前に哺乳瓶を欲しがることがありますが、両親も割り切って哺乳瓶を我慢させることが必要です。
初めは泣いて欲しがるので、つい哺乳瓶を与えたくなりますが、ここは親の我慢のしどころです。
本を読んであげたり、お話をしてあげたりしながら乗り切りましょう。
質問 赤ちゃんの昼夜逆転はなぜ起こるの?
回答
生まれたばかりの赤ちゃんの脳はまだ未発達なため、昼間起きて夜眠るという睡眠のリズムがまだできていません。
赤ちゃんの睡眠時間は、おおよそ16時間から20時間ほどで、1日の半分以上は寝ています。つまり、体内時計の機能が未熟なのです。
そのため、生まれたばかりの赤ちゃんとママの生活リズムが合わないのは当たり前で、「昼夜逆転」のように感じられ、ママにとっては辛い時期と言えそうです。
しかし、生後3か月頃には、寝て起きての周期が自然に長くなり、改善していくのがほとんどだそうです。
昼夜の区別をつけるためには、朝は日の光を浴びて目を覚まさせ、逆に夕方から夜は、静かに落ち着いた環境で過ごすことで「寝るための環境」を整えましょう。
部屋の照明を落とし、テレビなどの音量や周りの騒音などにも気を配ることが大切です。
赤ちゃんが解かるように、昼と夜のメリハリをしっかりと身に付けさせることがポイントです。
質問 赤ちゃんがうつ伏せを嫌がります
回答
うつ伏せは首すわり、ハイハイなど、赤ちゃんの成長のステップアップに大切な第一歩です。
うつ伏せになって首周りの筋肉を鍛えないと、いつまでも首がすわらないのではないかと心配になります。
でも、焦って無理にうつ伏せの練習をさせるのは逆効果です。
では、なぜ赤ちゃんはうつ伏せを嫌がるのでしょうか。
うつ伏せにすると今までとは景色が変わり、ママ・パパが見えなくなって不安になる子もいます。
また、単に仰向けが好きな子、冬場だと厚着をしていてうつ伏せが苦しいと感じて嫌がる子もいます。
うつ伏せに慣れさせる方法をいくつか紹介します。
1 仰向けになったママ・パパの上に乗せる
ママ・パパが仰向けに寝転び、胸の辺りに赤ちゃんをうつ伏せで乗せてみてください。
最初は不安そうな顔をしますが「お顔見えたね」とママ・パパがニッコリ赤ちゃんの顔を見つめながら話しかけることで、赤ちゃんが安心します
2 一緒にうつ伏せになる
うつ伏せにした赤ちゃんの前でママ・パパもうつ伏せになって、顔を見つめて安心させてあげましょう。
ママ・パパが楽しそうにうつ伏せになっていると、うつ伏せは楽しいと認識するようになります。
3 薄着にする
厚着にしていると、どうしてもうつ伏せになると苦しくなってしまいます。
うつ伏せの練習をさせるときは薄着にして、動きやすい服装で練習してみてください。
4 両腕の下に丸めたタオルを置く
細長くクルクル丸めたタオルを両腕の下に置いて、上半身を少し高くしてみてください。
何も無いよりは体勢が楽になるので、うつ伏せの苦しい姿勢が苦手な赤ちゃんに有効な場合もあります。
2歳児から3歳児にテレビやDVD、スマートフォン等を見せる時間は?
回答
テレビやDVD、スマートフォン等は、一方的に情報を流すだけのものです。
長時間見せっぱなしにすると、人とのかかわりを経験したり、体を動かす機会が減ったりし、発達に影響を及ぼすこともあります。
1回に見せる時間は、子どもの集中力から20分程度が適切です。
1日、合計1時間を限度としましょう。
見るときは大人も一緒に楽しみ、コミュニケーションを取りながら見ると、受け身になりません。
とは言っても、毎回一緒に見ることは、難しいです。
普段から、一緒に見るようにしていれば、たまに子ども1人で見る時間があっても良いでしょう。
質問 抱き癖がつく?
回答
昔は抱き癖をつけると、いつも抱っこを求められて親が大変なので、なるべく抱っこはしない方が良いと考えられていました。
でも赤ちゃんにとって、泣くことは唯一のコミュニケーション手段。泣くことでしか自分の不快や欲求を訴えられないのです。
赤ちゃんは抱っこされることが大好きですし、抱っこされると安心し愛情を感じています。
また「泣いたら抱っこしてもらえる」ことの繰り返しで、赤ちゃんは人を信用する気持ちを育てていきます。
両親は抱き癖を気にせずにどんどん抱っこしてあげましょう。
質問 夕方になると急に泣き出します
回答
お母さんが夕食の準備などで忙しくなる夕方になると、赤ちゃんが泣きやまなくなるときがあります。
日本では「たそがれ泣き(夕暮れ泣き)」と呼ばれるもので、赤ちゃんが、夕方のあわただしい雰囲気を感じて不安になるためとか、夕方になると疲れてくるためなどと言われますが、原因は不明です。
たそがれ泣きは、月齢が高くなると自然となくなっていきます。
それまでは、抱っこして赤ちゃんを落ち着かせてあげたり、外へ出て外気を吸わせてあげるなどして付き合ってあげましょう。
そのためにも夕方の家事は、赤ちゃんが寝ている間に済ませるなどの工夫が必要かもしれません。
質問 赤ちゃんが毛深いのはいつ頃治りますか?
回答
生まれたばかりの赤ちゃんは、背中や肩のあたりに産毛が生えています。
よく観察すると、顔にもうっすらと産毛が生えています。
なかには、産毛とは思えない程毛深い赤ちゃんもいるので、びっくりするお母さんもいるようです。
赤ちゃんの産毛は、長期間お母さんのお腹の羊水の中にいてもふやけないよう、皮膚を守るために生えています。
生まれると、その必要がなくなることから産毛は成長に伴い自然と抜け落ちていくので、心配ありません。
質問 どうして母乳がいいのですか?
回答
お母さんの体内で作られる母乳には、多くのメリットがあります。
母乳には、タンパク質や脂質、乳糖、ビタミンなどの栄養がバランスよく含まれています。
消化・吸収がよく、赤ちゃんの消化器官にも負担をかけません。病気になりにくくする免疫物質も豊富です。
とりわけ、出産後から一週間くらいの間に出る「初乳(しょにゅう)」には、多く含まれています。
また、母乳を赤ちゃんに与える授乳は、親子の絆を深めるスキンシップになります。
赤ちゃんはお母さんのぬくもりや、やわらかい乳首の感触などを全身で感じて、安心感を得ていきます。一生懸命に乳首を吸うわが子を見ていると、お母さんも赤ちゃんへの愛情が増すことでしょう。
出産してすぐ母乳育児を開始することは、お母さんの体の回復も助けます。
赤ちゃんが乳頭を吸うことで、子宮の収縮を促し、分娩後の出血を止める作用があると言われています。
赤ちゃんに母乳を吸われてカロリーが消費されることから、お母さんの体型も戻りが早いようです。
お世話をするうえでもお母さんは楽でしょう。
何か特殊な道具がなくても授乳はできるので、経済的で手間がかかりません。また、外出時に調乳グッズを持たなくても済むので助かります。
質問 赤ちゃんのうなじに赤いあざがあります
回答
生後間もない赤ちゃんの後頭部から首筋にかけて多く出る、境界線のはっきりしない平坦なあざ。これはウンナ母斑というあざの一種です。
身体の正中線上にできるため、正中母斑とも言われています。
新生児の20から30%に見られ、3歳までに薄くなっていく場合がほとんどで、成人になるまでに残っているのは10%ほどです。
ウンナ母斑は「コウノトリのくちばしの痕」とも呼ばれ、そのコウノトリが絶対に赤ちゃんを落とさないよう、大事に運んできてくれた証であるという言い伝えがあります。
また、ヨーロッパでは、天使がかわいがっていた子どもが、生まれてからもわかるようにキスマークの目印をつけた痕である、とも言い伝えられています。そのため「天使のキスマーク」とも言われています。
ウンナ母斑の原因は遺伝によるものとも言われていますが、詳しい原因は未だ解明されていません。
胎児の時にうなじの毛細血管が拡張、異常繁殖するために起こるようです。
痛みや痒みもなく、特に影響はありませんのでそのまま様子を見てもいいでしょう。
質問 母乳を飲んだ後、口の端からタラタラと流れるようにおっぱいを吐きます
回答
赤ちゃんは、食道と胃の境の機能が未熟で、お腹に力が加わると胃の中のおっぱいやミルクが簡単に食道に逆流し、口の外にまでタラタラとあふれたりします。
これは溢乳(いつにゅう)と呼ばれるもので、0から3カ月ごろの赤ちゃんにはよくあることです。胃の容量を超えたものが出てきているだけなので、心配ありません。
ただ、最初はタラタラと吐いていたのが、次第に吐く回数が増えて、飲むたびに口や鼻から噴水のように激しく吐くようになったら注意が必要です。
「肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)」という病気かもしれません。
このような症状が出たら、早めに小児科を受診しましょう。
質問 授乳していて、母乳が足りているか不安。母乳の出を良くするコツは?
回答
諦めずに、赤ちゃんに何度も吸わせることが大切です。赤ちゃんが乳頭を吸うと、その吸引刺激が脳に伝わり、母乳を出すためのホルモンが分泌されます。そのホルモンが、母乳の分泌を促す「プロラクチン」と、母乳をしぼり出す働きをする「オキシトシン」。赤ちゃんが吸わないと、この2つのホルモンは分泌されません。だからこそ、赤ちゃんに吸わせ続けることが大切なのです。
産後直ぐは、お母さんの母乳の出も少なめで、赤ちゃんも上手に吸えないなど、思うように母乳を飲ませられないものです。しかし、そこで「私のおっぱいは出ない」と諦めないでください。
最初は出る量を気にせず繰り返し吸わせること。そして、すぐにミルクを足さないことが大切です。また、産院の助産師や こちら(助産師による妊産婦相談)などで相談するのもいいでしょう。
質問 赤ちゃんがケガをした時の対処方法を教えてください
回答
赤ちゃんはあんよをしていて転んだり、よろけた拍子に家具などにぶつかることがあります。あわてずに、けがの状況や意識があるかを確認しましょう。
頭や顔を打ったときは、大声で泣いたり、こぶができても、そのあとケロッとしているなら心配はいりません。患部を冷水で絞ったタオルで冷やしてください。
お腹や胸を打ったときは、体に触れてみて、特に痛がる部分がなければ問題はありません。
お腹を打ったときは服をゆるめて安静にさせてください。
腕や足を打ったときは、打った部分がひどく腫れたり、触ると激しく痛がる場合は病院へ連れていきましょう。赤くなっている程度なら、冷やして様子をみます。
また、好奇心が旺盛な赤ちゃんは、窓や引き出し、扉を一人で開閉したがって、隙間に指を挟む恐れがあります。扉の勢いが強いと骨折など大きなケガをする危険も。
赤ちゃんの様子を観察し、腫れや痛みが続く場合や、出血が止まらない時、また、内出血して紫色になっている場合はすぐに受診しましょう。
出血しているときは、患部を清潔なガーゼで圧迫して止血し、そのあとは冷水で絞ったタオルを当てて冷やし、様子をみましょう。
質問 子どもの便秘を改善する食品は何ですか
回答
発酵食品には、腸の環境を良くする菌が含まれています。
具体的にはヨーグルトや乳酸菌飲料や納豆です。
醤油や酢、味噌、酒も発酵食品の仲間です。これらの調味料を積極的に取り入れるため、和食中心の食事を意識するのも良いでしょう。
オリゴ糖もおすすめです。オリゴ糖は善玉菌の餌となり、腸内で菌を増やすのを助けます。
大豆やたまねぎ、ごぼう、アスパラガス、バナナなどに多く含まれているので、積極的に食べるようにしましょう。
また、水分をしっかり摂ることも大切です。子どもは汗をかきやすく、気付かないうちに水分不足に陥る恐れがあります。
運動時や運動後、起床時には、水分補給をしっかりするよう心がけましょう。
水分補給はジュースではなく水やお茶、牛乳などが理想的です。
質問 乳児湿疹について教えてください
回答
乳児湿疹とは、通称「赤ちゃんニキビ」と言われていますが、生後3週間から1カ月健診頃がピークで、長引く赤ちゃんは生後2カ月頃まで続く子もいます。
これは病気ではなく、昔の人は「胎毒」と言って、お母さんの身体の余分なものを赤ちゃんが出してくれているとさえ言われたものです。
赤ちゃんの肌はオイリーで、実は新生児の皮脂腺は中学生男子の肌と同じぐらいのレベルだとも言われています。
出来やすい部位は「顔」「首から胸」など主に上半身、特に顔の周辺になります。
よだれ、おっぱいやミルクを吐いたり、汗をかいて汚れやすく、皮膚と皮膚が重なっているところが多いので特に注意が必要です。
乳児湿疹の予防と対策としては、肌を清潔に保つことが一番です。沐浴では必ず石鹸を使って洗いましょう。おすすめは、たっぷりの泡で洗うことですが、石鹸が目に入ったりすることが心配な場合は、やわらかいガーゼを濡らして固形石鹸を付け、やさしく拭き洗いをします。
湿疹がひどい場合は、1日2回洗っても良いでしょう。
質問 あやしてもあまり笑わないので心配です
回答
赤ちゃんの微笑みは、お母さんやお父さんの育児に励みを与え周りの人たちをとても幸せな気持ちにしてくれます。
赤ちゃんは生後6週くらいからお母さんやお父さんの話しかけなどに瞬間的な微笑みで応え、その後微笑みの回数が次第に多くなって、3カ月を過ぎると声を出して笑うようになります。
6カ月頃の普段よく笑う赤ちゃんが、知らない人があやすと笑わないのは、単なる人見知りですから問題ありません。
赤ちゃんが全く笑わない場合は、神経や運動器官が正しく反応していないか、神経系の発達に障害があることも考えられますので、かかりつけの小児科に相談してみましょう。
大人にも静かな人やにぎやかな人がいるように、赤ちゃんにも個性がありますから、あまり笑わない赤ちゃんがいても当然です。
しかし、楽しいことがなければ笑いも少なくなるので、赤ちゃんの周りにいつも笑いが絶えないようでありたいですね。
質問 フォローアップミルクについて教えてください
回答
フォローアップミルクは、離乳食で不足しがちな栄養素を補う役割を持っています。
生後すぐから赤ちゃんに与えることの出来る一般的な粉ミルクとは違い、フォローアップミルクは新生児には与えることが出来ません。
フォローアップミルクには、離乳食だけでは不足しがちな鉄分、たんぱく質、カルシウム、ビタミンなどが含まれています。
育児用の粉ミルクと同じように、牛乳の成分が含まれているので、牛乳アレルギーの子どもには注意が必要です。
フォローアップミルクも、一般的な粉ミルクと同じように哺乳瓶で赤ちゃんに与えることができます。しかし、コップやストロー付きマグなどに入れて飲ませるのが、子どものコップ練習にもなりおすすめです。
フォローアップミルクの1日に飲ませる量の目安は、生後9カ月から12カ月頃で1日450から600ml程度、それ以降はおやつのタイミングなどに400ml程度です。
たんぱく質やカルシウムを過剰摂取してしまうと、腎臓に負担がかかってしまう場合があるので与えすぎには注意しましょう。
ただし、離乳食自体が順調に進んでいる場合には、フォローアップミルクを与える必要はありません。
質問 指しゃぶりをやめさせたいのですが・・・
回答
お母さんのお腹の中にいるときからしていると言われる「指しゃぶり」。
赤ちゃんは唇に触れたものを吸うという本能を持っています。
これがあるからこそ、赤ちゃんは生まれた時から乳首を探し求めてそれを吸い、自分の生命を維持する訳です。
指しゃぶりをするのには、大きく分けて2つの原因があります。それが「寂しさ」と「入眠の際の儀式のようなもの」です。
この2つに共通するのは「安心感への欲求」です。
心を落ち着けるために行っていると考えることができます。
指しゃぶりをすること自体を悪い癖では?と思われる人もいると思いますが、無意識下で寂しさを感じていることがあるのだということを知ってもらいたいのです。
また、指しゃぶりが歯に及ぼす歯並びなどの影響も気になるところです。
3歳を過ぎる頃になると、人に見られて恥ずかしいという気持ちが出てきます。特に保育園や幼稚園に入ると、友達に指摘されることもあるので、恥ずかしさから自然とやめるようになる場合もあります。
無理にやめさせようとすると逆効果な場合もあるので、声がけして指を吸っていることを意識させると良いでしょう。
寝る時に手をつないであげたり、いっぱい抱きしめてコミュニケーションを取ったりと、寂しさを少しずつ取り除いてあげるようにしてみましょう。
大切なのは、子どもに指を吸っていることを意識させてあげることと、親が子どものことを見ている、気にかけていることを示すことの2点です。
質問 夜、なかなか寝てくれません
回答
生まれたばかりの赤ちゃんには、昼と夜の区別がありません。
また、眠りと目覚めのサイクルが短く不規則です。
このような状態は生後3カ月くらいまで続き、月齢が進むにつれて授乳の周期を中心としたリズムが出てきます。
また、赤ちゃんは何時間寝なくてはいけないということはありませんし、寝る時間が毎日同じでなければいけないこともありません。
赤ちゃんがなかなか寝てくれない場合は、眠りやすい環境を整えてあげましょう。
暑すぎず寒すぎず、室温や衣服などで調節してみてください。
眠りに付くまでは部屋を薄暗くしてあげるのも良いでしょう。
質問 母乳で育てるとき、湯冷ましは必要ですか
回答
母乳で育っている赤ちゃんには湯冷ましは必要ないといわれています。
母乳は消化吸収が良いので、お風呂上りの水分補給として母乳を飲ませてかまいません。
湯冷ましが必要と言われたのは昔の習慣で、ミルクの質が悪かった時代に始まったそうです。
現代は粉ミルクの栄養価も高く、赤ちゃんがすくすく育つにはミルクだけで問題はないといわれています。
ただ、ミルクのみだけで育っているときに、風呂上りにミルクをあげるとミルクの量が多くなると感じる場合は、湯冷ましで水分補給しても良いと思います。
質問 テレビが大好きで困っています
回答
結論から言いますと、2歳までの赤ちゃんにとってテレビや動画を見せるメリットはほとんどないといわれています。
動画等を見せているとおとなしいので、子守代わりにして長時間つけっ放しにしている家庭がみられます。
テレビが赤ちゃんに与える影響は、言語発達が遅れるということです。
これは、テレビには赤ちゃんの発声に応えてくれたり、一緒に共感してくれる等の応答はなく、一人で見せていると赤ちゃんの表情は乏しく言葉が遅れてしまうといわれていて、学ぶことはほとんどないそうです。
健康にも影響があります。テレビを見ながらの食事は肥満になったり、睡眠前の使用で睡眠を妨げ、睡眠時間が減ることにつながります。
また、テレビを使用することで親子の会話やふれあいが減り、言語や社会性などに影響する可能性があります。
今日、各家庭にこれだけテレビが普及している時代に、テレビなしの生活は考えられません。
しかし、赤ちゃんへの影響を考えると、テレビを見るのであれば親と一緒に時間を決めて見せるのが良いでしょう。
家事が忙しい時に、赤ちゃんにテレビを見せるということは仕方ないことかもしれませんが、くれぐれも長時間つけっぱなし、見せっぱなしにならないよう注意してください。
質問 他の子供と比べて言葉が遅いのではないかと心配です
回答
言葉の発達には個人差がありますから「おしゃべりするか、しないか」だけで判断せず、子どもの表情の豊かさや言葉の理解、動作表現などを総合的に判断することが必要です。
2歳を過ぎてもなかなか意味のある言葉をしゃべらないと心配になりますが、そんな時は子どもの反応を見ながら歌を歌ったり、
絵本を読んであげたり、言葉のやりとりを楽しんだりしましょう。
友達と遊んで刺激を受けることも大切です。地域の子育て支援センターや児童館を活用してみましょう。
2歳になっても、言葉を理解しているかどうかわからない、問いかけに反応がなく一人遊びを好む、落ち着きがなく次々と遊びが変わってしまう、
というような場合には専門機関に問い合わせてみてください。
質問 吐き戻しが多いので心配です
回答
授乳後、ゲップを出そうとして縦抱きにしたら「ゲボッ」と吐いたり、ゲップを出して寝かせようとしたら吐いたりは良くあることです。
赤ちゃんの胃は、まだ大人のような形ではなくトックリ型をしていて胃の入り口のしまりが弱いので、飲んだ後に力を入れたり、手足を動かしたり、オムツ交換の時に吐くことがあります。
赤ちゃんは初めのうちは満腹感がないため、自分で飲む量を上手く調節出来ず飲み過ぎたりするので吐きやすいのです。
多く吐いてしまっても、その後機嫌が良く顔色も良ければ心配いりません。
飲みたがるようなら、吐いて落ち着いたら少し飲ませても大丈夫です。
吐いていても体重が増えていれば心配ありません。
注意が必要なのは、噴水のように大量に勢いよく遠くに吐いたりして体重が増えないときや、吐いた物の中に血液や黄緑色の胆汁が混じっている場合です。
このような時は小児科を受診しましょう。吐いた物を持っていくと診断に役立つでしょう。
質問 産後、手首が痛みます
回答
出産後、手首や指の痛みが起きたというお母さんの話を良く聞きます。
これはほとんどの場合、腱鞘炎や関節痛です。
授乳やオムツ替え、赤ちゃんの抱っこなど、今まで慣れていないことを毎日繰り返すのが原因です。お母さんの手首や関節に負担がかかって炎症を引き起こしている状態です。
ただ、朝に指がこわばった症状が伴うとリウマチの可能性があります。血液検査でわかるので、気になる人は検査を受けましょう。
痛みがひどい場合は、まず冷却してください。湿布を貼っても良いです。
症状が長期に渡る場合は、逆に温めてみてください。
また、腱鞘炎の悪化を防ぐためには、赤ちゃんの抱き方に注意し、手にサポーターを巻いて保護しましょう。
質問 液体ミルクについて教えて下さい
回答
2018年から乳児用「液体ミルク」の販売が日本でも解禁になりました。
日本で母乳以外の代替食品といえば「粉ミルク」ですが、海外では液体ミルクが主流です。
子育てに携わるお母さん・お父さんにとって画期的な出来事ですね。
育児が楽になるという見方が多く、待ち望んでいた人も多い液体ミルクですが、液体ミルクって何?といった声もまだまだ多く、粉ミルクとの違いやメリット・デメリットが気になる人も多いと思います。
液体ミルクのメリットは、調乳不要で授乳がスピーディー、常温での長期保存が可能、外出時に赤ちゃんを預けるときに便利です。
デメリットは、価格が粉ミルクに比べて割高、量の調整が出来ずムダが出やすい、ゴミと保管場所のスペースが増える事です。
手間がかからずスピーディーに授乳出来る液体ミルクは、育児負担の軽減はもちろん、災害備蓄としても重宝されていくことでしょう。
普段は母乳、粉ミルク派のご家庭でも「液体ミルク」という選択肢が増えることで、外出時や預ける、夜間にすぐに授乳したいときなどシーンに応じて使い分ければ、より育児負担を軽減出来るでしょう。上手に活用していきたいものですね。
質問 妹が生まれたら赤ちゃん返りに。どう接すれば良いでしょうか?
回答
歳の離れていない弟や妹が出来たときには、一時的に赤ちゃん返りと呼ばれる現象が起こることがあります。
急に赤ちゃん言葉になったり、べたべた甘え出したり、指しゃぶりが復活したり、中にはおっぱいを飲みたがる子もいます。
今まで独り占めしていた親の愛情が、弟や妹に横取りされて生じる欲求不満のために無意識のうちにより幼い行動を取り、親の愛情を得ようとしているのです。
赤ちゃん返りに気づいたときに「お兄ちゃん、お姉ちゃんのくせに」とか「赤ちゃんの真似をしない」などと厳しく叱ったりしないでください。
弟や妹と同じような愛情を求めているのですから、叱らずに同じように接してあげれば、赤ちゃん返りは自然と解消します。
赤ちゃんが生まれたことで、より親に愛され信頼されていると思えば、赤ちゃんの存在は自分を脅かすものではなく、うれしいものになるでしょう。
我慢して赤ちゃんに譲るという経験は、いたわりの気持ちや自立心を育んで成長のきっかけになります。そして大きくなったら子どもたちは、一緒に遊んだり助け合ったり出来るようになり、親も子も「きょうだいがいて良かった」と思える日が来るのです。
その日を楽しみに待ちましょう。
質問 赤ちゃんがいるのにペットを飼っても大丈夫ですか
回答
ペットを飼うことは良いことと言われています。
命あるものを育てるということは、弱いものに対する優しさや思いやり、そしてそれらを守り育てるという責任感を育みます。
しかし、ペットに関してはアレルギーや感染症などの問題があり、飼うにあたっては注意が必要です。
例えば、犬や猫などに対してのアレルギー反応、抜け毛の問題など、毛のある動物を飼う場合は部屋の掃除やペットのシャンプーを十分にする必要があります。
また、ペットが触れない場所に赤ちゃんを寝かせたり、ペットに触った後は必ず石鹸を使って手を洗うなどの注意も必要です。
質問 最近、人見知りをするようになりました
回答
赤ちゃんは、よく見慣れた人には安心しますが、普段見たことがない人に会うと警戒して
表情が変わり、泣いたり救いを求めたりします。
これが人見知りで、強弱の差はあるものの、ほとんどの赤ちゃんが体験します。
人見知りは、赤ちゃんが人を区別することが出来るまでに成長したということです。
人見知りしても、叱ったり、しがみついている子を無理に離そうとせず、しっかり抱きしめて安心させてあげましょう。
また、散歩や買い物などに連れて行き、大勢の人と触れ合うのも良いでしょう。
人見知りは、成長の通過点です。どうにかしなくてはと構えなくても大丈夫です。
質問 首の据わりが他の子どもより遅い気がして心配です
回答
質問 赤ちゃんの目が見えるのはいつから?
回答
生後間もない赤ちゃんもわずかですが目が見えていて、まぶしい、暗いといった明暗は認識する事ができます。
質問 体重が増えなくて悩んでいます
回答
赤ちゃんの体重が順調に増えているかどうかは、お母さんにとってとても関心のあることだと思います。
体重の増え方にも個人差があります。
赤ちゃんにも大人と同じように食欲のムラがあり、体重の増え方にも波があります。
体重の増え方が少なくても、元気で機嫌が良ければ心配はいりません。
母子手帳には、乳幼児の体の発育曲線のグラフがありますので、そこに赤ちゃんの体重を記入してみましょう。
体重が平均値より少なくても、グラフの曲線と同じようなカーブを描いていれば安心です。
母乳を飲んでいる赤ちゃんの場合は、30分以上も乳首を離さなかったり、飲ませたばかりなのにすぐ欲しがるというような時には母乳不足が考えられます。
また、赤ちゃんの場合、下痢などの病気によって一時的に体重が減ることがあります。
この場合は病気の回復と共に体重も増えてきますので、焦らず様子を見ましょう。
質問 赤ちゃんが便秘がちで心配です
回答
母乳やミルクをよく飲み体重が増えているのに、便が2日か3日おきに出る赤ちゃんがいます。実は毎日便が出ないからと言って便秘とは限りません。
質問 赤ちゃんののどがゼロゼロするのが気になります。
回答
赤ちゃんはのどや鼻の粘膜が敏感で、まだ機能が未熟なため、気温などのちょっとした変化が刺激になってくしゃみや鼻づまり、咳などをします。
また、空気の通り道が生まれたばかりのときは狭いために、呼吸の音がゼロゼロということもよくありますが、ほとんどの場合は生後6か月くらいに治ります。
発熱や鼻水などの他の症状がなく、機嫌も良く食欲があるようならまず心配はありません。
ただし、アレルギー体質などを持っている赤ちゃんの場合は、気管支喘息に結びつくこともあります。
症状があまり長く続くときには、医師の診察を受けたほうが良いでしょう。
質問 まだ寝返りが打てなくて心配です。
回答
生後4か月から5か月くらいになると、仰向けから横向きに半分くらい体をねじるようになり、7か月頃になると90%くらいの赤ちゃんが寝返りをするようになります。
ただし、これには個人差があり、中には寝返りをしないでお座りをする子もいます。
首のすわりやひとり座りは、赤ちゃんの発達の判定の上で非常に重要ですが、寝返りはできなくても特に問題はありません。
ただ、赤ちゃんを1日中寝かせてばかりいて遊んであげないことが、寝返りできない原因となっていることがあります。
赤ちゃんのお尻を押してあげたり、横向きのときにおもちゃをさしだしてあげたりすると、寝返りができることがあります。
赤ちゃんと一緒に遊んできっかけを作ってあげましょう。
寝返りはちょっとしたきっかけでできるようになるものです。
質問 赤ちゃんの頭にフケとかさぶたのようなものがあります。
回答
生後2か月から3か月くらいまでの赤ちゃんの頭は、脂肪の分泌が多いため、フケと脂肪が一緒になって固まり、これが多くなるとかさぶたのようになります。眉毛やほっぺに出来る事があります。無理にはがそうとすると出血することもあるので、ベビーオイルや白色ワセリンなどを塗って柔らかくしてから、シャンプーや石鹸で洗い流しましょう。頭は他の皮膚よりも特に脂肪の分泌が多いので、毎日ベビーシャンプーで根気良く洗う事が大切です。かさぶたのようになって赤くただれているような時は、皮膚科を受診して薬で治すのがいいでしょう。
質問 赤ちゃんの頭にある大泉門って何?
回答
赤ちゃんの頭のてっぺんにあるペコペコと動く部分を大泉門といいます。 頭の骨は複数枚の骨が合わさって出来ています。
額の上あたりには骨と骨の間に隙間があり、ひし形に開いていて柔らかくペコペコ へこみます。 赤ちゃんの大泉門には大きな役割があります。
1つは出産の時、赤ちゃんはお母さんの産道を通りますが、産道はとても狭いため頭蓋骨の骨と骨を重ね合わせて、頭のサイズを小さくして産道を通ってくるのです。
もう1つは、赤ちゃんは生まれた後に脳が発達してどんどん大きくなるため、隙間を残しておく必要があります。脳は赤ちゃんの成長に伴って大きくなるので、頭蓋骨も脳と一緒に大きくなれるようになっています。 大泉門は生まれてからすこしずつ大きくなりますが、生後10か月前後から小さくなり始め、1才6か月頃には触れても分からなくなります。だいたいの場合、2歳頃になると完全に閉じます。
質問 赤ちゃんにおしゃぶりを与えてもいいですか?
回答
赤ちゃんの必需品のようなイメージがあるおしゃぶりですが、実は必ず使わなくてはいけないものではありません。
もし、おしゃぶりを使用するのであれば、おっぱいが上手に吸えるようになる生後2か月くらいから始めるのがおすすめです。
新生児にとって、おっぱいより おしゃぶりの方が吸いやすいため、おしゃぶりに慣れてしまうと母乳を吸うことをやめてしまう可能性があるためです。又、おしゃぶりを卒業させるのは生後12か月頃を目安にして下さい。赤ちゃんに自分の意識が出始めると、やめさせるのが大変になります。
おしゃぶりのメリットとしては、指しゃぶりの予防が出来る、寝かしつけの強い味方になる、赤ちゃんの寝ぐずり防止、鼻呼吸を促せる、などがあげられます。
デメリットとしては、言語発達に影響する場合もある、コミュニケーションが減る、歯並びに悪影響を及ぼす事がある、中耳炎にかかるリスクが高くなる、などです。
おしゃぶりのメリット、デメリットを考えて使用しましょう。
質問 ハイハイは大事?
回答
この動作はとても重要です。
ハイハイの動作で腕の力が鍛えられたり、バランス感覚や反射神経が鍛えられます。
早く立たせてしまう事により、本来ハイハイでそういう練習が出来ていたはずなのに出来ず、将来的にケガをしてしまう事が多くなる事もあるようです。
赤ちゃんの頃にハイハイをあまりしない事により、両腕の筋力が鍛えられないので、とっさに手を出せなくなり、自然に手が前に出せないのではないかと考えられています。
また、ハイハイは手や足を使うので脳の発達にも、とても良い効果があります。
ぜひ、ハイハイをのびのびとさせてあげられるような環境を整えてあげて下さい。
質問 夜泣きとは?
回答
夜泣きとは、いったい何のことでしょうか?
「夜泣き」は生後2か月・3か月から1才半ぐらいの赤ちゃんに見られる事が多く、原因がないのにどうしても泣きやまないものをいいます。
寝る前までは、機嫌も悪くなかったのに、夜中に急に泣き出してしまう。これが「夜泣き」です。
夜泣きが続く期間や時間帯もそれぞれで、グズグズ泣く赤ちゃんもいれば、火がついたように大泣きする赤ちゃんもいます。
また、一度泣き出すとなかなか寝ついてくれません。一般的には生後6か月から8か月頃になると夜泣きするケースが多く、原因もわからず、これという決定的な解決策がないため、お母さん、お父さんの悩みの一つになっています。
しかし、これは赤ちゃんの睡眠のリズムを作っていく成長の一過程です。病気ではないため、成長していくにつれて治っていきます。
「夜泣き」は発育期の赤ちゃんに見られる当たり前のこととして考えて大丈夫です。
質問 揺さぶられっこ症候群とは?
回答
乳幼児を激しく揺することで、頭蓋内に出血を起こす病気の事をいいます。
これは主に、新生児から生後6か月の赤ちゃんに起こります。低月齢の赤ちゃんは、体に対して頭が重く、頭を支える首の筋肉も弱いからです。脳自体も未熟で、頭蓋骨との間にすき間があいているので、頭を強く揺らされると、脳が動いて血管が切れてしまう事があります。基本的には、常識的な範囲で接していれば問題はありません。
揺さぶられっこ症候群になり得る揺れは、赤ちゃんの頭が前後にガクンガクンと激しく揺れるような時を考えて下さい。具体的には「2秒間に5回から6回ほど強く、速く頭を揺らす事を15秒以上」が目安です。
質問 どうして予防接種を受けなければいけないの?
回答
病気の多くはウイルスや細菌の感染で発症します。それらを感染症といいます。
予防接種は、それらの感染症に対する免疫を獲得し、その病気にかからないようにするために行われます。
予防接種の行われる病気は、そのほとんどは感染力が強く、一度発症すると有効な治療法がなかったり、死亡率が高かったり、後遺症を残す頻度が高いなど、重篤な疾患が多く含まれています。予防接種を受ける事によって、それらの被害を避ける事が出来るのです。
子どもを病気から守るために、ぜひ予防接種を受けましょう。
質問 母乳を飲ませているとアレルギーになるの?
回答
母乳には、お母さんの食べた物の成分が含まれますが、その量とは本当に微量に過ぎません。
実は、母乳育児には赤ちゃんのアレルギーを助長するような効果はなく、むしろアレルギーを早期発見するのに役立ちます。
現在、食物アレルギーは、ひどくないものであれば食べて慣らすという方法がとられている事が多いようです。
つまり、お母さんが積極的に色々な食物を摂取する事によって、赤ちゃんに、もしアレルギーがあったとしても、極少量から少しずつ摂取させる事が出来るのです。母乳が原因で赤ちゃんに新たなアレルギーが発症する事はありません。いくら心配でも、お母さんが食事制限したり、過度に特定の食物を食べないようにするのは逆効果です。
母乳育児は、アレルギーの早期発見が出来、もし重篤なアレルギーがあった場合は、未然に防ぐことが事が出来ます。
心配でも、食事はバランス良く十分に摂って、赤ちゃんに母乳を与えてあげて下さい。
質問 子供の虫刺され対策について教えてください
回答
暑い中でも元気に遊ぶ子ども達。外で遊ぶ時は虫よけスプレーなどを使いましょう。虫よけ剤は塗るタイプやシートタイプもあります。アロマを使ったものもありますので、子どもの皮膚の負担にならないものを選びましょう。出来るだけ肌の露出は避けたいので、羽織れるものがあると良いですね。
注意したいのは服装の色です。黒色はハチが好む色なので、明るい服装で出かけましょう。もし、ハチに刺されてしまった時は、ハチ毒は水溶性なので刺されたところを絞るようにして洗い、氷などで患部を冷やして痛みや腫れを緩和します。患部以外にじんま疹や腫れがある場合は、すみやかに病院に行きましょう。
蚊に刺された場合は、掻き壊して「とびひ」になると大変です。患部を洗い流して冷やす事が大事です。その後に痒み止めの薬を塗ってあげましょう。
質問 夏のスキンケアについて教えてください
回答
子どもの夏の肌トラブルはあせもと紫外線です。
あせも対策としては、通気性・吸湿性の良い服装で、汗をかいたら濡れたタオルで汗を拭き着替えましょう。
UVケアも必要です。日中の屋外は日焼けしやすいので、帽子や長袖のパーカーなどで紫外線を少しでも和らげる工夫が必要です。今は紫外線も有害とされています。紫外線の浴び過ぎは将来皮膚がんの可能性が高くなります。外遊びする時は、UVクリームをつける習慣をつけましょう。汗をかくと落ちてしまい効果が半減しますので、2時間を目安に塗り直すと良いですね。
質問 母乳を長い期間飲ませていると虫歯になるの?
回答
虫歯は、母乳を飲ませているからなるものではありません。食事をして歯が汚れたままおっぱいを飲むと虫歯になります。汚れた歯をそのままにしておく事が虫歯の原因です。
ですから、歯を磨いたり、きれいに拭く事が大切です。そうすれば、おっぱいで虫歯が増えるという事はありません。お母さんとおっぱいを通じて得られる安心感、幸福感は優しい心を育てます。
このため、断乳ではなく卒乳がすすめられています。
質問 子育て支援センターってどんなところ?
回答
子育て支援センターは、地域の子育てを円滑化させるために厚生労働省の通達に基づいて運営されている施設です。各市町村によって管理・運営されています。
幼稚園や保育士の先生が担当しているので、子育てのヒントが得られます。また、各子育て支援センターでイベントなどもあります。
親子や祖父母と孫、いろいろな友達と楽しく遊べますし、情報交換ができます。
もうすぐお母さん・お父さんになる方もご利用できます。
市内12か所にある各子育て支援センターについては、市役所HPでお知らせしていますのでご覧ください。
質問 妊娠による尿漏れについて
回答
尿漏れは、他人に相談できにくいですよね。1人で悩んでしまいます。近年、若年で尿失禁する方たちが増加していると言われています。そもそも女性は尿道が短いため尿も漏れしやすい体の作りをしています。激しい運動やくしゃみなどで稀に下着を汚すこともあります。近年の増加の原因は、社会が近代化となり運動不足や肥満・ストレスが増加してきたことが言えます。短時間外を散歩するだけで運動も解消され、爽やかな気分になれるのでストレスも解消できるのではないでしょうか。
それから尿漏れは妊娠すると多くなります。原因は、腹部の増大と共に膀胱が圧迫されるためとホルモンにより骨盤底筋群の収縮が弱まるためです。産後も靭帯や筋の損傷で多くなるともいわれています。
尿失禁をそのままにしておくと、更年期を迎えることによりエストロゲンの減少で筋力の低下も大きく影響してきます。未来の自分のためにも、予防していきましょう。
質問 育児に追われている日々です。
回答
ペアレンティングという考え方をご存知ですか?
もともとアメリカで考えられたそうですが、「親をすること」という感じでとらえるとよいそうです。子どもが生まれると自然に親になるのではなく子どもの成長と同じように色々なことを学習・体験することで「親になっていく」という考え方です。
出生0日目の子どもなら親になって0日目の両親・兄・姉・祖父母なのです。焦らず、ゆったりと自分たちのペースで大丈夫ですからね。悩んだり、気持ちを聞いてほしいときなどもメールお待ちしています。
質問 薬を飲む場合、母乳を与えてはだめですか?
回答
お母さんが飲んだ薬は、母乳に出てくることがほとんどです。
現代の医薬品の情報では、母乳に少しでも出る可能性のある薬剤には「安全性を優先して授乳しないこと・授乳中に薬を投与しないこと」と記載されています。
しかし、WHO(世界保健機関)やアメリカ小児学会では、授乳を避けるべき薬剤は3%、注意すべきまたは影響の懸念のある薬剤が23%、授乳中に服用しても差し支えない薬剤が74%とされ、薬剤による影響よりも授乳を中断してしまうほうが赤ちゃんにとって危険であると言われています。
よって、日本では薬剤の使用による母乳への影響については、科学的根拠に基づき判断の上、支援することとなっています。
つまり、病院を受診する際には、授乳していることを伝え、正しく薬剤を使用していきましょう。
質問 母乳育児でむし歯になりますか?
回答
むし歯とは、口の中にいるむし歯菌が植物に含まれる糖分から酸を作って歯を溶かすという病気です。
母乳には乳糖という糖分が含まれていますが、むし歯菌は口の中で乳糖から酸を作れません。ところが、母乳とショ糖が混じるとショ糖のみより高い確率でむし歯になると言われています。
そのため、離乳食の汚れを残さないように口の中を綺麗にしましょう。
質問 気持ちが不安定になることがあります
回答
情緒不安定は、心理的部分やホルモンの影響で引き起こされます。妊娠するとお母さんは体型や体調の変化、育児や経済面の不安などさまざまな悩みを抱えます。
涙もろくなったりイライラしやすくなったりといつもより感激しくなる方もいます。母乳を分泌促進させるプロラクチンというホルモンには、敵対的感情(子ども以外)や性欲を減退させる効果もあります。
つまり子どもに対する意識が強くなるように体が変化するのです。
逆に子宮を収縮させたり、作られた母乳を分泌させるオキシトシンというホルモンは、幸せホルモン・愛情ホルモンとも言われ闘争心や恐怖心を減少させます。
周囲の人が、お母さんの話をゆっくり聞き泣きたい時はとことん泣かせてストレスを少しでもやわらげてあげましょう。お母さんが安心しリラックスできる環境を作っていきましょう。
お母さんがSOS出せない状態の時もあります。些細なことでも何かあれば市役所のメール(子育てメール相談)をご活用ください。
質問 マタニティースポーツについて
回答
運動は、急激な体重増加を抑えるだけでなく出産に向けて筋力・体力作りにもなり安産につながります。また、腰痛や浮腫みなどの症状を軽くしリフレッシュにもなります。
運動は、自分の体力にあった楽しく続けられるものを選ぶのがよいでしょう。ウォーキングやストレッチは楽に始められそうですね。
<注意点>
- 安定期に入ってから医師と相談し、始めましょう
- お腹が張っているときは控えましょう。
- 体調がよくないときは控えましょう。
- 運動途中でお腹が張ってきたらすぐにやめましょう。
- 動きやすい、安全な服装で行いましょう。
- アクセサリー類も外したほうが安全でしょう。
- 外出時は、ナプキン、母子手帳は持参しましょう。
質問 避難用バックを毎日持ち歩くのは大変です。
回答
防災グッズを外出するたび持ち歩くのは、荷物が多くなり必要だと思っていても続かないですよね。
しかし、いつ災害が起こるかわかりません。そこで、日々持ち歩くものと非常用バックを分けておく
と便利だと思います。今回は日々持ち歩くセットを例として記入してみました。
☆日々持ち歩くグッズ
- 赤ちゃん用
- 着替え 1組
- オムツやパンツ 2枚
- おしりふき
- 粉ミルク(スティックやキューブタイプがおすすめ) 2本
- 哺乳瓶
- 使い捨てスプーン 2個
- お気に入りのおもちゃ
- 小さなお菓子やチョコや飴
- ホイッスル
- 帽子
- お母さん
- 生理用品
- 常備薬
- スーパーレジ袋
- ホイッスル
- 母子手帳
- 小銭
- タオル
- ティッシュペーパー
- 懐中電灯
- 緊急連絡先メモ・緊急避難場所メモ
- 抱っこ紐(両手が使えるように)
このセットは、意外と普段から使うものです。。使ったら補充します。
質問 水の事故について
回答
乳幼児の水の事故は、浴室で多くあると言われています。赤ちゃんは頭が重くバランスを崩しやすいので、頭からの転倒が多いです。
少量の量でも、口と鼻が塞がり溺れてしまいます。そのため、浴槽や洗濯機、洗面器に水を溜めないようにするなど対策をとりましょう。
<溺れてしまった場合>
- 大声で泣いた
→濡れたものを脱がせ着替えさせます。寒さや恐怖で震えているときは毛布に包むとよいです。落ち着いてから病院へ行きましょう。 - 意識はあるがぐったりしている・直後は泣いたが、時間経過する中でぐったりしてくる
→気道を確保し、濡れた衣類を変え毛布などにくるみ病院へ急ぎましょう。状況によっては救急車の手配が必要です。 - 意識がない
→大声で周囲に助けを呼びましょう。救急車を手配しましょう。手配すると救急車が到着するまでの間の指示をしてくれますので落ち着いて聞き対応しましょう。
質問 離乳食を食べさせるのに座り方はどうすれば良いですか?
回答
5から6か月の離乳食デビューしたての頃は、赤ちゃんを抱っこし食べさせて良いです。
お座りが安定しないと食事椅子に座っても前のめりになってしまいますからね。背もたれのあるベビーラックでも良いです
7から8か月の時期は、お座りがしっかりできるようであれば椅子に座ったほうが良いです。親子共に落ち着いて食べられますね。安定感のあるベビー椅子が良いでしょう。
手が自由に使えるのであれば、お母さんが食べさせますが興味があればスプーンを持たせても良いですね。
9から11か月の時期は、手づかみ食べを自由にさせて上げられると良いですね。食べ物に手が届くテーブルの高さが良いですね。
質問 赤ちゃんが泣いている時、(お父さん)あやしても泣き止まない
回答
お父さんの緊張する気持ちを子どもさんが分かっているのかも知れませんね。
抱っこをするときは、肩の力を抜きお父さんの心臓の音を聞かせるようにすると子供さんも安心しますよ。
お父さんの心臓の鼓動は.、ドックンドックンと力強くて格好いい音で気持ちいいようですよ。
座っていて泣きやまないときは立ってヨシヨシとお父さんがリズム良いスクワットをするようにしてみましょう。
泣かれても、落ち着いて!お父さんと会話しているのですよ。過激に揺さぶると危ないので気をつけてくださいね。
お父さんならではの育児で悩んでいることもあると思います。支援センターや市役所に子育て支援課もありますので、是非いらしてください。
質問 衣替え時期の赤ちゃんの衣類の枚数について
回答
6月より衣替えの時期ですがまだ気候は寒かったり暑かったりと安定しませんね。私たち大人もお洋服選びは
悩みますね。気温が暖かければ、短肌着+肌着+薄手の長袖もしくは肌着+薄手の長袖上下でもよさそうで
すね。午前中や夕方になると涼しくなるのでカーディガンなど上に羽織るものを持っていたほうがいいでしょう。
質問 日焼けをしてはいけないの?
回答
1998年、母子手帳から「日光浴」の言葉が削除されました。地球温暖化対策が始まった頃、紫外線の害について様々な研究が報告されてきたのです。
しかしながら、紫外線はお肌でビタミンDを作る働きもあります。ビタミンDはカルシウムを骨に取り組むときに必要な栄養素なのです。ビタミンD不足すると「くる病」という病気も増えてきます。環境変化で紫外線と上手に付き合っていく必要があります。
紫外線を浴びすぎたり紫外線量が多い時間帯は避けたり、お肌のケアをしていきましょう。
質問 母乳の出が悪くなったのですがどうすればいいですか?
回答
寒暖の差が激しく、身体が冷えたり・新しい事が始まる時期で身体の凝りが強くなるなど原因が考えられます。身体を冷やさず、ストレッチなどをしてみましょう。(原因は、一部の例ですので、全てではありません。) 何か悩んだり困ったりしていることがあれば、市のホームページの子育てメールをご活用ください。 ひとつひとつ、解決していきましょう。
このページへの問い合わせ
部署名:保健福祉部 子育て支援課
電話番号:0225-95-1111
児童手当・ひとり親家庭支援担当
子育て支援担当
児童クラブ担当