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稲井地区には,他の石巻の地域と比べて特別な産業があります。それは山から石を取り石を加工する仕事です。昔は,稲井駅付近の山や北上川と真野川と合流するあたりの山から稲井石を採石し,それを加工して,販売していました。そのため,昔は,そこかしこから石を削るのみや切るための電気のこぎりの音がしていました。
今はだいぶ数は減りましたが,それでも地元の山から石を取り加工している会社もあります。また,その技術を活かし国内や外国から石を運んできて,加工して外国や国内へ販売しています。稲井には,地域が誇るすばらしい技術集団の方がいらっしゃるんですね。(昔の写真は,石巻市視聴覚センター「石巻圏ふるさと映像館」より)
・稲井石=「仙台石」とも呼ばれ,全国にその名を馳せてきた名石「稲井石」。 その歴史は古く,文永五年(西暦1268年)に建てられた宮城県河北町の板碑に使われているのが確認されています。 石質は黒くどっしりと重厚感があり,美しい石目が特徴で,文字を刻むと鮮明な白が浮かび上がることから,明治以降各地の記念碑,墓碑に数多く利用されてきました。 東京の立憲記念碑,仙台の瑞宝殿,亀岡八幡宮,塩竈神社,松島の瑞巌寺の石碑など,いまでも日本各地でみることができ,遠くサイパン島にある旧日本軍の慰霊碑にも稲井石が使われています。墓石界では“至高の石”と称され,山形の文人斎藤茂吉が「父のために」と墓標の石を稲井に求めにきたという逸話も残されています。
・学校にある「稲井石」=学校にも稲井石が使われているところがあります。まず,稲井小学校校歌の台座と歌詞が彫ってある石の周りの枠になっている石。国旗掲揚塔下の開校記念碑。そして,大瓜小学校から移設した報徳の教えです。