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高木古館跡

更新日:2017年3月16日

石巻市内には22ヶ所の館跡遺跡として登録されており,そのほとんどが中世後期(15から16世紀,室町時代から安土桃山時代にかけて)のものと考えられています。 そのうち19ヶ所の館跡が,稲井地区に集中しているのです。
高木古館は,標高80メートルの地に自然の地形を利用して建てられたもので,本丸状の平場(人工的に削られた所)があり,敵の進入を防ぐための空堀なども掘られています。江戸時代後期の書物や地元の人の言い伝えでは,石巻地方を支配していた葛西氏の家臣であった「高木四郎右衛門」の館と言われていますが確証はないそうです。しかし,高木地区には,約90基の板碑が集中している観音堂板碑群があり,このことと合わせて,中世の高木地区には有力な一族がいたことは間違いないと見られています。まさに石巻地方の重要な拠点であり,中心地だったわけですね。

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高木館跡