トップページ > 校長室から > H29 > 10月3日(火曜日) H先生

10月3日(火曜日) H先生

更新日:2018年4月2日

昨日、「H」と名乗る上品なご年配の女性が突然私を訪ねていらっしゃいました。取り次いだ教頭先生が、「昨年のPTA新聞に校長先生が書かれた記事について、お話があるそうです。」と言うのを聞いて、「何か失礼があったかな。」と少々心配しながら校長室にお通しすることにしました。

待てよ・・・、「もしや、H先生では?」と、Hさんが校長室に入っていらっしゃるまでのほんの少しの間に私の記憶は一気に50年前に逆戻りしました。もしそうなら、H先生は、私が卒業した小学校にお勤めになっていた若くておきれいな先生ということになります。

そんなことを考えているうちに、Hさんが校長室においでになりました。やはり、想像どおり、H先生でした。お年を召されましたが、おもかげは昔のままでした。

H先生は、昨年のPTA新聞に書いた小学校一年生のときの担任の先生だったU先生の記事を読んで、懐かしさのあまり、涙が出そうになったこと、いつか私にそのことを伝えたかったこと、私の知らないU先生のすばらしさなどをお話してくださいました。

PTA新聞は児童のいない一般家庭にも回覧されますが、私のほんの短い文章をこんなにも丁寧に読んでくださり、感想までお話に来ていただけたことに、感無量になりました。

くしくも、昨日は祖母の命日。登校を渋りがちだった私を休ませることなく学校に送り出した祖母、そして、学校生活の楽しさを教えてくださったU先生。祖母はU先生のことを尊敬していました。なにか、祖母がH先生を引き合わせてくれたような気もします。

自分の書く文章は大切にしなくてはならないな、と改めて思った日でした。