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4月11日(火曜日)入学式式辞

更新日:2018年4月2日

 花冷えの中にも 一歩一歩春は確実に近付いており、渡波小学校の花壇に目をやると、厳しい冬の寒さを乗り越えたたくさんのチューリップが早くもきれいな色の花を咲かせています。  

本日は、本校父母教師会 会長の小山真紀様をはじめ多くのご来賓の皆様のご臨席の下、平成29年度石巻市立渡波小学校の入学式を挙行できますことは、大きな喜びであり、衷心より感謝申し上げます。たいへんありがとうございます。

 

 まずはじめに、45名の一年生の皆さんにお話をします。一年生の皆さん、入学おめでとうございます。二年生から六年生までのお兄さんやお姉さんたち、そして、先生たちは、皆さんが入学してくるのをとても楽しみにしていました。では、皆さんが今日 入学した学校の名前を校長先生と一緒に元気に言ってみましょう。準備はいいですか?(さんはい)そうですね。渡波小学校ですね。今日から皆さんは、渡波小学校の一年生になります。

 そこで、今日から一年生の皆さんにがんばってほしいことを三つお話しするので、よく聞いてください。

 一つ目は、「先生や友達の話をよく聞く」ということです。大切なことを聞き逃さないで、しっかり話を聞く子供になってください。

 二つ目は、「ていねいに挨拶をする」ということです。渡波小学校では、「立ち止まって挨拶をする」ということをがんばっています。みなさんも、廊下で先生やお客様に会ったときは、きちんと止まって、ていねいにあいさつができるよう子供になってください。

三つめは、「元気な体をつくる」ということです。渡波小学校の校庭は、幼稚園や保育所よりも大きくて、楽しく遊べる遊具もたくさんあります。元気に遊んだり運動したりして、元気な子供になってください。

校長先生は、この三つのことをしっかり頑張ってほしいと願っています。

 

 今度は、皆さんのおうちの方にお話をするので、一年生の皆さんは少しの間、静かに待っていてくださいね。

 さて、保護者の皆様に申し上げます。本日は、お子様のご入学、誠におめでとうございます。今日まで、たくさんの愛情を注ぎ、手をかけ、目をかけて、育ててこられたお子様の義務教育がいよいよスタートいたします。喜びとともに、いくばくかの不安もお感じのことと推察いたします。渡波小学校は、明治六年に、石巻の牡鹿郡内で、石巻小学校に次いで二番目に創立した歴史と伝統のある小学校です。東日本大震災では、校舎が甚大な被害を受け、渡波の地を離れ、間借り校舎や、その後の仮設校舎での不自由な生活を三年間過ごした後、保護者の皆様や地域の皆様方の大きな希望と共に、平成26年3月に、再びこの地で、教育活動を再開することができました。

 本校の学校経営の基盤は「命を守り育てる」です。大切なお子様の命を守り、二十一世紀をたくましく生き抜く力を育てることを目標に、教職員一同、まい進する所存です。

しかしながら、「人間は社会的存在である」という言葉からも分かるとおり、お子様の教育は、学校だけで完結するわけではありません。学校以外の教育の場として、保護者の皆様による「家庭教育」と、さらには地域の皆様のお力をいただきながら推進する「社会教育」があります。学校、家庭、そして地域が三位一体となって子どもたちを育てることによって、教育効果は何倍にも大きくなることと信じます。どうか、学校を信頼し、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

 それでは、一年生の皆さん、静かに待てましたね。学校は、楽しい所です。明日から、車に気を付けて、元気に学校に来てください。

 これで、校長先生のお話を終わります。

                  平成29年4月11日

                  石巻市立渡波小学校  校長 長沼 静子