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4月10日(月曜日) 第一学期始業式 式辞

更新日:2019年6月14日

ようやく、宮城県でも、桜の花が咲き始めたというニュースが聞かれるようになりました。そして、桜以外の草木もいっせいに芽を出し、花を咲かせ、新しい命の輝きを感じる季節となりました。

2年生から6年生の皆さん、進級おめでとう。1つ上の学年の名札を付けて登校した気分はどうですか?明日の午後には入学式が行われ、かわいい1年生を迎えます。そして、今、ここにいる2年生から6年生の皆さんと合わせて、全校児童239名、支援員の先生や用務員さんを含めて先生方は22名で、平成29年度の渡波小学校の生活がスタートします。

さて、毎年、新学期を迎えるたびに、皆さんは、今年の目標(めあて、とも言いますね)を決めることと思います。校長先生も、渡波小学校をこんな学校にしたいという3つの目標をたてました。もちろん、渡波小学校が受け継いでいかなくてはならない、「命のバトン」はいつも大切に持っていなくてはなりません。

 

一つ目の目標は、「人の話をきちんと聞く」ということです。先ほどから皆さんの様子を見ていると、話の聞き方が大変上手なことに感心していました。なぜ、人の話はきちんと聞かなくてはならないのでしょうか?皆さんは、自分がどのようにして言葉を覚え、話ができるようになったか知っていますか?それは、皆さんが生まれたばかりの時から、周りの大人の人たちが、皆さんにたくさん話しかけ、皆さんは一生懸命、その言葉を聞いたからです。話しを聞く、ということは賢くなるための初めの一歩です。そして、相手を大切にすることにもなります。今、校長先生は、皆さんが一生懸命話を聞いてくれていることで、皆さんからとても大切にされている気持ちになっています。渡波小学校の目指している「よく考える子ども」になるためには、まず、先生や友達の話をしっかり聞くようにしましょう。

 

二つ目の目標は、「元気な体をつくる」ということです。体をつくる、というと、すぐに運動を思い浮かべる人がいるかもしれません。もちろん、運動や外遊びもとても大事ですが、校長先生は、規則正しい生活と一日三度の食事をきちんととってほしいと思います。特に朝ご飯は一日のエネルギーになるので、必ず食べてから学校に来るようにしてほしいと思います。(今朝、朝ごはんを食べてきた人は、手を挙げてください)また、皆さんのように、脳が毎日毎日成長している時期には、夜の9時には布団に入り、遅くとも10時には深い眠りに入っていることが大切だという話をしたことを覚えていると思います。元気な体をつくるために、全校でさっそく今日から「早寝、早起き、朝ごはん」に取り組みましょう。このことが、渡波小学校の子ども達が目指す「がんばりのきく子供」に近づくことになります。

 

そして最後の三つ目の目標は、「心を込めて、立ち止まって、会釈を添えてあいさつをする」ということです。挨拶という言葉の「あい」は「心を開いて近づく」という意味です。そして、挨拶の「さつ」は「迫る」とか「近づく」という意味です。つまり、挨拶とは「心を開いて相手に近づく」ということです。挨拶は、お互いに仲良くなるためにとても大切なことです。そして、挨拶は自分から進んでやることに意味があります。こんにちは、ありがとう、など、いろいろな挨拶がありますが、学校や地域で、言葉とともに、きちんと立ち止まって、丁寧な会釈も添えて挨拶ができたらすばらしいと思います。丁寧な挨拶は渡波小学校の自慢です。廊下や道で目上の人にお会いしたときは、立ち止まって会釈のできる子供になってください。これができるようになると、渡波小学校の子ども達が目指す「思いやりのある子供」に近づいていくはずです。

 

以上、校長先生の三つの目標について話をしましたが、今、お話しした目標は、校長先生一人の力では、かなえることができません。皆さん一人一人が頑張ってくれてはじめて目標をかなえることができます。どうか、校長先生といっしょにがんばって、今年一年、みんなですばらしい渡波小学校をつくっていきましょう。そして、皆さんも今年の目標をしっかり持って頑張ってください。お話を終わります。