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考古資料(埴輪)

世紀から6世紀(今から1700年~1400年前)ごろ、日本各地では、土を盛りまるで山のように大きな墓が作られました。古墳(こふん)といわれるこの墓は、地域を治める首長(しゅちょう)のためにつくられたものです。

 この大きな墓の上には、人や家などの形をした「はにわ」が並べられていました。「はにわ」は土をこねて形を作り、焼いたもので、人や家のほかに、動物、武器、道具などの形をしたものや、円い筒のようなシンプルな形をしたものもありました。

 「はにわ」は何のために作られたのでしょう。身分の高い人が死んだときに、一緒に家来などを生き埋めにする代わりに人の形をした「はにわ」を並べるようになったという説もありますが、はっきりした理由はわかっていません。「はにわ」のなかでも古くから作られていた、家や道具の形をしていたものは、古墳の上で儀式を行うときに、神が降りてくる所として置かれたと考えられます。

 毛利コレクションには、群馬県赤堀村付近から見つかったといわれる「はにわ」があります。盛装した女の人、武器を持っている男の人、飾りをつけた馬、武器、道具などの「はにわ」です。立派なものが多く、実際の大きさは1メートル以上あります。