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「北上小学校移転新築工事設計業務公募型プロポーザル」 第2段階選定の結果について

更新日:2017年09月12日


 平成29年8月28日に実施した北上小学校移転新築工事設計業務プロポーザル第2段階選定審査の結果、下記の者を設計候補者に選定いたしました。
       
  第2段階選定結果

   ○設計候補者 株式会社 日立建設設計北日本支店
   ○次点候補者 株式会社 楠山設計

   *契約については、市と設計候補者が協議して契約いたします。協議が整わない場合は、次点候補者と契約の協議を行います。


   審査経過 

 プロポーザル選定委員会は建築、教育、学校施設整備に関する学識経験者・有識者4名と半島復興事業部、北上総合支所、教育委員会事務局の市職員3名の計7名で構成され、3回にわたり慎重な審議を行った。

 第1回選定委員会は平成29年6月5日に開催され、実施要領、評価項目、評価基準、2段階審査、スケジュール等について審議を行った。

 
第2回選定委員会は平成29年8月16日に開催され、応募者の中からヒアリング及び2次審査対象者の選定を行った。応募は5者からあり、事前に事務局がチェックし、全者規定違反のないことが報告された。応募者には無作為にA者からE者の名をつけ、以後の審査は、2次審査も含め最終決定まで匿名で行った。

 
各選定委員は、応募のあった5者の提案書を事前に読み込み、所定の評価項目ごとに仮評点をつけて選定委員会に臨んだ。はじめに全委員が全体の感想と評価の観点を述べ、選定において重視したい点について確認した。その後、各者の実施方針、提案内容の評価について意見交換を行った。議論を尽くしたところで、各自、評価点を確定した上提出し、集計を行った。その結果、応募5者全者をヒアリング対象者とすることが全会一致で決定された。

 
第3回選定委員会は平成29年8月28日に開催され、公開でプレゼンテーションと質疑応答を行った後、審査に入った。ヒアリング全体を通じての感想を全委員が述べた後、各案について評価項目を踏まえ、質疑応答の的確性等を含めて意見交換を行った。論議を尽くしたところで、各委員は自らの評価点に基づいて1位と2位を投票した。その結果は次のとおりである。

 

 

A

B

C

D

E

1位

0票

2票

0票

4票

1票

2位

0票

3票

0票

2票

2票

 

 この結果をもとに審議を行い、まずB者、D者の2者を選考対象とすることが了承された。さらに B者、D者の特長について意見を述べ合った後、各委員が1位の投票を行ったところ、D者4票、B者3票となった。この結果、設計候補者をD者、次点候補者をB者とすることを全会一致で決定した。
 
  ・設計候補者 D者(株式会社 日立建設設計北日本支店)
  ・次点候補者 B者(株式会社 楠山設計)

  審査委員長講評   

○総評

 評価の議論における主な観点は、北上小学校建設計画概要と北上小学校建設基本構想・基本計画に書かれた内容についての理解度と提案への反映の的確性等についてであった。

 北上にっこり地区拠点エリアの一角に建つ学校として、駐車場・広場を囲んで建つ総合支所、こども園・放課後児童クラブ、消防署との機能的・空間的連携、学校施設の地域利用施設の設定と管理ゾーニング、歩車動線等を含めた建物配置と景観構成、にっこり団地から北上川を望む軸線の生かし方、学校及び地域活動の場となるグラウンドの面積・形状の確保、隣接する中学校との連携と中学校を合わせ9年間通い続けることに対して、6年間を通して成長の変化が感じられる居場所の用意、小規模校として活気を生み出せるコンパクトな空間構成、建設費・維持管理費のライフサイクルコストの考え方、人々の想いを集める計画プロセスと建設スケジュールの確保等である。ヒアリングでの説明と質疑応答の的確性を含めて、多面的な観点から評価を行った。特に、基本構想・基本計画報告書の表題にある「希望の丘に おらほの学校」に示されるとおり、北上地区・北上小学校ならではの特色ある提案になっているかが重視された。

 
5者の提案については、小規模校としてのコンパクトな配置、にっこり団地から北上川を望む軸線の確保という点で、大きくA・B・D・Eの4者とC者に分かれた。前者は、共に建物を敷地東側に寄せ、中心に図書館(メディアセンター)と絡めた大階段を配置して、1、2階の一体感と変化のある空間を確保している点が共通している。後者は接地性を重視し平屋を中心に広がりのある平面形であるが、グラウンド面積の確保等に難点がある。A・E者は共通性の多い平面形であり、共に木造化と組み合わせ魅力ある空間を実現しようとしている。地域利用ゾーンについてE者が明確であるが、デザイン的なまとまりに難がある。

 
残った2者のうち、B者は北上・にっこり地区の理解と計画の進め方についての考え方は信頼感があり、変化のある教室まわりの構成が特長と言える。一方、D者はコンパクトな計画により前面に大きな広場と地域利用を想定したホールを設け、教室部分は木造として落ち着いた空間となっている。また風景になじんだ外観を実現しようとしており、全体的なまとまりに優れている。選定されたD者は、全体の骨組みとして、今後の検討過程で出されるであろう要望や課題に対応する自由度がより高いと思われ、柔軟な対応が期待される。

 
今後は提案をもとに、選定委員会で課題とされた点について改善が図られ、また同時に進められる総合支所等の設計との連携を十分図ることにより、全体として地域利用、景観の両面で一体感があり、地域づくりの核となる学校の実現を期待するものである。

 
最後になりますが、応募された5者には、意欲の伝わってくる提案を頂き、ヒアリングにご出席いただきました。選定委員会を代表して、敬意と謝意を表します。

  

○個別評(ヒアリング発表順)

A者
 基本構想の趣旨を理解したきめ細かい提案がなされ、真摯に取り組んでいただいている様子が伝わってきて好感がもてた。施設構成はメディアセンターを中心に教室群を配置し、全体をコンパクトにまとめているが、地域利用を想定した動線や施設のゾーニングが不明確であるなど、やや一般的な印象を受けた。内部の大空間を木造とする提案は、その空間自体には魅力も感じられるが、「家のような校舎」というコンセプトに対し、周辺の教室をRC造としていることは、景観的にも構造的にも整合性の点で疑問である。 

C者
 個々の室・スペースについて活動場面をイメージしながら提案している点は高く評価される(平面を表す図に吹き出しを用いて表現しているため、空間構成が読み取りにくくなっている点は惜しまれる)。平屋を中心とした結果、北上川への軸線が妨げられ、グラウンドが十分確保できていない。総合支所側に地域利用エリアをまとめた配置は評価できるが、教員や関係者と意見を交わしながら案をまとめていくという説明に対し、基本設計期間を短縮する提案は矛盾しているように思われる。 

B者(次点候補者)
 ヒアリングでの説明、応答を通じて、北上地域まちづくり委員会との連携や参加による計画の進め方、北上地区、にっこり地区の復興に対する考え方が具体的に示されている。総合支所側の学びのストリートに対して、地域開放を想定するメディアセンターや北上劇場と名付けたホール・音楽室等を配置し、低学年と中高学年教室を分け、それぞれに変化のある教室周りの構成としている。一方、昇降口とグラウンドの動線、屋内運動場の地域利用やグラウンドとの関係、総合特別教室の室内環境等、骨格として今後の柔軟性に難が感じられる。 

D者(設計候補者)
 コンパクトさを追求しながら、教室エリア等の木造化とあいまって、豊かな空間を内包している。学びのストリート側にまとまった外部空間(結のひろば)を確保し、シンボルとなる(結のいえ)を配置し、またグラウンドとの間の(結のみち)が学校を構成する屋内外の施設・空間を一体に結びつけている。傾斜屋根による外観もこの場所の景観構成として魅力が感じられる。なお、クラスルーム・特別支援教室が2階にまとめられていることについては、接地性の確保や学年進行に応じた変化のある空間づくりが課題と言える。

E者
 大階段とメディアセンターを囲んで、諸室をコンパクトに配置する考え方はA者と共通している。よりダイナミックな空間構成で、またランチルームや2階の特別教室群等が地域利用ゾーンとして明確になっている点は評価された。グラウンドに対する建物群のファサードに統一感がなく、またRC造と木造を変換可能という説明は説得力を欠いた。

 

 お問い合わせ先

 担当部署:教育委員会 学校施設整備室
 電話番号:0225-95-1111
 内線番号:5071,5072,5073
 ファックス:0225-22-5160
 Eメール:isbdedsdsi●city.ishinomaki.lg.jp(●を@に変更して送信してください)