石巻市下水道事業経営戦略の策定

1　改定の趣旨・背景

　
　本市下水道事業は、昭和56年10月に公共下水道を供用開始して以来、生活環境の改善を図るとともに公共用水域の水質保全及び市街地における浸水防除などの重要な役割を担っています。東日本大震災により被災した施設の復旧・復興事業が完了しましたが、引き続き汚水・雨水管渠の整備を行うほか、施設の老朽化対策として、ストックマネジメント計画に基づき、施設の維持管理及び更新を計画的に行っていく必要があります。

　また、経営状況としては、人口減少による料金収入の減少や施設の老朽化による修繕費用の増加が見込まれ、経営環境は厳しさを増していく状況であります。

　このような状況の中、令和4年1月に総務省より「『経営戦略』の改定推進について」が示され、中長期的な経営の基本計画である経営戦略については、策定した経営戦略に沿った取組等の状況を踏まえつつ、PDCAサイクルを通じて質を高めていくため、3年から5年内の見直しを行うことが求められたことから、現行の「石巻市下水道事業経営戦略（平成28年度から令和7年度）（平成28年3月策定）」について、物価上昇を反映した維持管理費や「第2次石巻市総合計画実施計画」による投資・財政計画の見直しを行い、安全で快適な下水道サービスを継続的に維持していくために「経営戦略」の改定を行うものです。 

2　石巻市の下水道事業

 
　石巻市の下水道事業は公共下水道事業、特定環境保全公共下水道事業、農業集落排水事業、漁業集落排水事業、浄化槽整備事業（特定地域生活排水処理事業） の5事業があります。

3　計画期間

　
　令和5年度から令和14年度（10年間）
 

4　経営の基本方針・基本目標

 
 　○　基本方針
　
　　　未来につなぐ豊かな水辺環境を育む下水道　

 　 ○　基本目標

   　1　健全で継続的な経営（経営基盤強化）

　   2　快適な暮らしの実現（投資効率化）

　   3　市民の生活を守り支える（危機管理強化）